シンガポールで10回引越した私が語るシンガポール賃貸事情と賃貸裁判日記②

こんにちは、アジアリアン編集部です。

シンガポール賃貸裁判日記の第2弾。前回はストーリーを投稿してくれた10回の引っ越し経験をもつ現地採用女性は、具体的にどのような事情があって引っ越したのか。まとめて紹介しました。

シンガポールで10回引越した私が語るシンガポール賃貸事情と賃貸裁判日記①

2018.08.18

今回は、前回端折ってしまいました7軒目の家「⑦家賃 S$1300 :裁判沙汰になった家@クイーンズタウン」をクローズアップして、裁判に至るまでの経緯を紹介していこうと思います。

家賃 S$1500以内で実質ユニット借り?

6軒目のマレーシア人との制限時間付きバスルーム生活に疲れている時、ふとフェイスブックの日本人向けグループでテナント募集を見つけました。場所は私の勤務している会社近くで、このような条件。

  • ①マスターベッドルーム(専用シャワールーム付き)
  • ②キッチン使用可(シンガポールでは料理不可の家が多いので)
  • ③オーナーはコモンルームを荷物置き場にしているため生活しません

※シンガポールでは新築HDBは購入から5年ユニットとして貸出できないルールがあります。そのため、オーナーが住んでるフリをしたり、部屋だけを貸出する、という事はよくあります。

オーナーはマレー系シンガポール人で、マスタールーム家賃も最終S$1300で金額交渉成立。しかし通常より高いデポジットS$2000を要求されました。丁寧にお断りしましたが、今思えばそのがめつさをしっかり見抜くべきであった、と後悔しています。

新築で家はまだの内装中でしたが、プライベートのバスルームがあるというので早々に引越ししました。

内装が出来上がる頃に変化が…

借りたユニットは一部改装中で内装も少しづつ出来上がり、だいぶ家も形になってきました。しかし、その時からオーナー家族の中に、初めてのマイホームという愛着が芽生えてきたのでしょう。

ユニットはマスタールームとコモンルームの2部屋。オーナーが「私達は住みません」という条件だったのに、毎週末オーナー家族が寝泊まりに帰ってくるようになりました。

オーナーファミリーは、私の2倍ある体格の父と母。小学生、幼稚園ぐらいの子供が3名。そしてメイドの計6名でした。子ども達ははコモンルームに、夫婦はリビングに布団を引いて寝ます。

宗教上、朝のお祈りのため、早朝からの目覚ましベル。体格での決めつけはよくないですが、恰幅の良い人は眠りが深いのでしょうか。あと2時間は寝れる所を大音量の誰も止めない目覚ベルで起こされ、この頃からストレスを感じ始めました。

「しかし、ここは彼らの家だ。」

そう思い我慢してました。

内装が完成したあと…

完全に内装も出来上がり、オーナーから急にこんなことを言われました。

オーナー
子どもの安全の為にテレビカメラをつけます。ストアルームも改装するから貴方の荷物を置くスペースはありません!

「そもそも貴方たちは他の住まいがないんですよね?」と言い返したかったです。

※シンガポールでは部屋を貸していても共有スペースにはカメラをつけることは法的には問題ありません。そのためテナントは文句をいう事ができないんです。

それからは、私が料理を作れば「米つぶがシンクに残っている」と文句をSMSしてきたり、「冷蔵庫サイズが小さい事で私が不満そうだった」と言ってきたり、「シャワーベッドを勝手に変えた」と怒ってきたり、苦情の嵐でした。

完全に改装が終わって翌日からの話でした。ここは赤の他人が住む家ではないので早急に立ち去らねば!と思いました。

テナント募集には「オーナー家族は住まない」と書いていたこと、モニターカメラが不快なこと、ストアルームにスペースがないこと、等の退去理由を伝えました。

デポジットが返ってこない

退去理由を伝えたのちオーナーから、「1Month Notice(1 ヶ月前告知)の契約内容のため、今から一ヶ月後、S$476.65の日割りを支払うならデポジットも返却します」と承諾の返信がありました。

私がこの家に住み始めてわずか2カ月後の出来事でした。

しかし、日割家賃を送金してからというもの「デポジットの支払いは退去してから14日後になる」と言ってきたり、「貴方は勝手にシャワーのヘッドを変えた」など文句を言ってきたり、最終的にデポジットは返金しないと言ってきました。

そのため荷物を搬出し、HDB(公団住宅)のタウンコンシェルジュに連絡しました。

そして後日、正式な退去日、カギの返却と立ち会いに台湾人の友人が付き添ってくれました。彼は仕事柄ハウスリースなどに携わっているので、話を聞いてくれ立ち会ってくれることになりました。

立ち会い&カギの返却当日

しかしオーナー夫婦は「契約にない名前の人の立ち入りは許可しない」と彼は立ち会いも出来ず玄関の外で一時間以上も待つことになりました。

そして両者、お互いに携帯の録音を取り、立ち会いが始まりました。デポジットを払わない相手側の言い分は以下の通り。

  • 搬出日に私がリビングのクーラーを使用した
  • CCTVにカバーをかけてカメラがダメージを受けた
  • シャワーのヘッドをかえた

無理やりとってつけたような言い訳で片腹痛い。そんなレベルの発言でした。そして立ち会い終了後に送られてきたEメールでは、デポジットの返金なしに加え「フロアを傷つけた」「壁のペイント代」などでS$900の請求をされました。

また「メールに返信しない、或いはメッセージを無視するなら、修繕費に加え毎日の$S43.34請求します」という脅迫メッセージも来ました。

これは少額裁判所(Small Claims Tribunals)に連絡するしかない。そう思って行動に移したのでした。

日本人だとナメられない事が大切

いかがでしたでしょうか。前回紹介した引っ越しをする羽目になった各々の経緯については、借主自体が我儘な部分もあり、共感できかねる部分もあったかもしれません。

しかし、裁判沙汰になった今回の「⑦家賃 S$1300 :裁判沙汰になった家@クイーンズタウン」については、明らかに改装中&直後のオーナーの態度の変化に非がありそうですよね。

外国語が得意でなく押しに弱いイメージを持たれている日本人。裕福な人が比較的多いシンガポールでも、相手が日本人だからとナメきって、デポジット支払いを免れようとするケースはよく聞きます。

「ふとフェイスブックの日本人向けグループでテナント募集を見つけました」とありましたが、日本人向けに宣伝されているところに飛び込んでいったのが、(がめついオーナーの傾向が強いため)そもそもの過ちの始まりだったのでは…という気がしなくもないです。あなたはどう思いますでしょうか。

次回はとうとう当シリーズのラストスパート。メインである裁判の内容&判決について紹介していきます。

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