ライターEtsumaのよもやま話③「初めて出会ったペン型スキャナーに心躍った話」

皆さん、”OCR”って聞いたことありますか?

Optical Character Recognition=光学的文字認識とは、画像や文章の中から文字を読み取り、テキストデータに変換する技術のことをいいます。名刺管理アプリには、このOCR技術が使われています。

先日、これまで使っていた携帯の名刺管理アプリが急に有料化したため、これを機にパソコン管理にしようと、OCR搭載の名刺スキャナーを導入することにしました。そこでさっそく英語、日本語、中国語などマルチ言語対応のスキャナーを探していたところ、辿り着いたメーカーさんがこちら。↓

PenPower(ペンパワー)という台湾メーカーで、名刺スキャナーやペンタブレットなどのOA機器を手ごろな価格で販売しています。

シンガポール国内では、Challengerなどの家電屋さんや、オンラインショップのLazadaなどで商品の購入が可能です。もし実際に商品を試してから買いたい、という方は、シンガポール国内正規代理店Corbell Technology社でデモ機を触らせてもらうことも可能です。(※要予約。詳しいコンタクト先はウェブサイト内にあります。)

今回、スキャナーの日本語の読み取り機能を確認するため、Ang Mo KioにあるCorbellさんの事務所へアポイントメントを取り、実際に行ってきました。

事務所の中へ案内されると、置いてあったプルアップ式広告に、何やら見慣れないペン型のスキャナーが・・・。興味をそそられた私は、目的の名刺スキャナーのついでに、こちらのペン型スキャナーについてもデモ機を見せてもらうことにしました。

こちらは「WorldPenScan X(ワールドペンスキャン エックス)」という商品で、主に活躍する場面は翻訳作業です。名刺スキャナーと同じく、OCR機能で文字認識をします。多言語に対応しているので、例えば、ロシア語やタイ語といった入力が難しい言語で書かれた文書も、スキャナで読み取った文字情報をそのままGoogle翻訳などに反映して、瞬時に内容を読むことができます。Bluetooth接続で携帯アプリとも連動できるため、出かけた先でもどこでも使う事ができます。

個人的な感想ですが、読み込みスピードはかなり速く、スライドし終わったと同時くらいに、文章が一瞬でパソコンや携帯に反映されます。時々文字の誤認識はありますが、英語なら90%以上、多言語でも80%以上はきちんと捉えているように思います。(※字体によっては誤認識しやすいものもあります)

専用ソフトでは、ウェブ上にある画像の中から文字部分を読み込み、テキストデータに変更できる機能もあります。例えば、このような形で切り取った「令和」の文字を、テキストデータとしてパワーポイントに張り付けることも可能です。

もし自分が入力できない言語の文字が読むことができれば、外国の書籍はもちろん、旅行先でもらった意味の分からない言葉で書かれたパンフレットなども、内容を読むことができます。

だんだん用途の場面を考えるのが楽しくなってしまい、名刺スキャナーを目的に行ったのに、すっかりペン型スキャナーに取りつかれてしまった私は、最終的にWorldPenScan Xも購入させていただくことになりました。

定価は239シンガポールドルですが、現在割引中で199シンガポールドルで買えます。(日本ではAmazonなどで22,980円(2020年2月現在)で販売されているので、シンガポールの料金の方がお得です。)

今まで使ったことのないアイテムなので、実際どのくらい使いこなせるかわかりませんが、しばらくは色々な言語で試してみたいと思います。