【42】シンガポール、ついに隔離を撤廃!観光解禁&マスク着用も自由に?(2022年3月24日発表内容)

こんにちは、ライターEtsuma(@Etsuma2)です。本日シンガポール政府より、コロナ対策規制の緩和について発表がありました。

2020年パンデミック開始以降、今回で9回目となるリー首相のスピーチ。コロナの変異性や今後の脅威については未知数ではあるものの、シンガポール国内状況は落ち着いており、世界的に見ても安全な医療体制を維持しています。

こうした状況を踏まえ、ゼロ・コロナ戦略からコロナ共存型の新しいフェーズへ向け、本格的にシフトすることが明らかになりました。

そんな本日の会見では、2年越しの隔離無し観光の解禁マスク着用義務の緩和など、アップデートが盛り沢山!さっそく纏めていきたいと思います。

安全管理措置(SMMs)のルール変更

まずは、国内ルールの安全管理措置(SMMs)について。3月29日より、下記のように変わります。

SMMsに関する新ルール(3月29日~)
・人との集まり(会食等)は最大10人迄OK
・マスク着用→屋外は自由、屋内は必須
・出社比率は最大75%迄OK
・1000人以上のイベントは最大75%迄OK
・マスク未着用時は1m間隔を維持

日々の生活に深く関わるマスクの着用についてですが、オフィスビル、ショッピングモール、エレベーター、バスやMRTなどの公共交通機関、ホーカーセンター、コーヒーショップ、ウェットマーケット、HDB内の小売店やショップハウス、教室や図書館等では、引き続き着用義務があります。

しかしHDBの中でも屋外の部分、バス停、公園などの屋外では、マスクの着用は自由です。ただし、コロナから回復した直後や体調が万全でない場合は、着用が推奨されます。

入国制限の変更

3月31日23:59以降短期滞在の観光客もシンガポールへの入国が可能になり、下記のようにルールが変わります(*)。

*現時点では、全ての国・地域からの渡航者が対象ですが、各国の状況により規制対象となる場合もあります。

国境制限の変更*(4月1日~)*空路・海路
◎全ての国・地域から渡航するワクチン接種完了者
・出国前2日以内検査の陰性結果が必要
・隔離無し
・入国後は検査無し
△全ての国・地域から渡航するワクチン未接種者
・出国前2日以内検査の陰性結果が必要
・7日間の隔離
・隔離終了前の検査アリ

海外から渡航する入国者の場合、WHO緊急使用リスト(EUL)にあるワクチンの接種を所定の回数終えていることが条件です。Pfizer/BioNTechやModernaであれば、2回接種して到着日までに14日以上経過していれば「ワクチン接種完了者」としての入国となります。つまり、1回だけ打った人は「未接種者」としての入国になってしまいますので、ご注意ください。詳しくは→シンガポール入国管理局(ICA)”Accepted COVID-19 Vaccinations and Vaccination Certificates”ページをチェック!

国境制限で大きな変更点がもう一つ。シンガポール⇔マレーシア間の”陸路”での移動について、ワクチン接種完了者であれば、検査・隔離が両方不要に!国境をまたいだ通勤が本格的に再開しそうです。

(補足)現在シンガポール国内では、12歳以上の人で、ワクチン接種完了(**)+最後の接種から270日以内、もしくは270日を超えてブースター接種を完了している場合、”fully-vaccinated”のステータスとみなされます。渡航時の条件と混同されないようにご注意ください(**)

**シンガポールのワクチンプログラムで提供されるPfizer/BioNTechとModernaは2回で1つのセットとなっていますが、Sinovac-CoronaVacは3回で1つのセットとなっています。そのため、ワクチンによって「完了」に必要な回数は異なります。

2回目のブースター接種について

シンガポールでは、2022年3月22日時点で、全人口の92%がワクチン接種を完了し、71%がブースター接種を終えています。

気になる2回目のブースター接種についてですが、本日の発表では、下記対象者への推奨となります。

2回目のブースター接種が可能な対象者
・80歳以上の人
・免疫が低下している人
・重度の慢性的な疾患がある人

上記対象者は、1回目のブースター接種から5か月後以降に接種が可能となるそうで、また後日詳しい案内があるそうです。

現時点では、あくまで一部の対象者への推奨になりますので、ブースター接種1回だけを終えた人でも、引き続き”fully-vaccinated”のステータスのままとなります。

飲食店に関するアップデート

最後に、飲食店に関するアップデートです。3月29日以降、夜22:30以降のお酒の提供が可能となります。またライブパフォーマンスやライブ中継の上映も同様に解禁となります。

1グループ10人まで会食がOKになり、飲食店業界も活発化しそうですが、長らく規制されているナイトライフ業界に関しては、今回も再開が見送られることになりました

直近2年間の中で、最もダイナミックな転換といえる今回の発表。4月からは少しリラックスしたムードの中で、日本からも多くの人がシンガポールへ訪れることを楽しみにしています。

(参照元)