シンガポールで人間ドックを受けよう!胃カメラ未経験でも安心★日系クリニックの検査を徹底レポート

こんにちは、ライターEtsuma(@Etsuma2)です。今回は人間ドックに関するレポート記事です。

皆さんは定期的に健康診断を受けていますか?私は毎年シンガポールの日系クリニックで健康診断と、2年に1回ほど婦人科検診を受けています。

しかし怖がりの私は胃カメラ検査を一度も受けたことがなく、どうしても覚悟を決められないまま気が付けば40代に突入…。 そんな中、いつもお世話になっているクリニックでとうとうバリウム検査が無くなった事を知り、 これを機に胃カメラ(内視鏡検査)に初挑戦することにしました。

色々な方から体験談を聞き、今回は胃カメラ初心者でも安心というラッフルズジャパニーズクリニックで受けることに。

こちらのクリニックでは、部分麻酔で行う経鼻検査の他に、静脈麻酔で完全に眠った状態で行える経口検査の選択が可能で、私のような小心者には後者がピッタリというわけです。

でも果たして本当に苦痛なくできるのか?実際の体験レポートを書いていきます。

事前準備

今回私が申し込んだのは、「デラックス胃カメラプラン(S$1,332.15 GST込)」。

一般的な半日人間ドックに、胃カメラ検査や腹部超音波検査、腫瘍マーカー検査などを組み合わせたプランです。

申し込み完了後、事前に検体容器と問診票を受け取りに行きます。(検体採取は当日だけでなく1〜2日分になるので、前々日までに取りに行く事をオススメします。女性で生理の場合は後日提出も可能。)

また2022年8月現在、前日の午後に政府指定か医療機関でのART検査を受け、陰性証明書を入手する必要があります。
ラッフルズ・ホスピタル本院と直結しているスペシャリスト・センター2階にもART検査場があり、「Travel Testing Centre」と書かれた看板が目印です。
予約不要で日曜祝日も対応しています。(ART検査代は一回27ドル)。

これらを準備した上で、前日の21:00以降は断食をします。(少量のお水はOK)。

当日の流れ

検査の場所となるラッフルズジャパニーズクリニックは、ラッフルズ・ホスピタル本院内2階の奥にあります。スペシャリスト・センターと直結しており、どちらの建物からでもアクセスできます。

まずは受付にて検体と問診票を提出し、その後着替えをします。

検査着はスポーツウェアっぽい生地で伸縮性があり、前からの開閉が簡単にできるデザインなのに、体全体をしっかり隠してカバーしてくれる優れもの。 このタイプは他で見たことがなく、個人的にかなり気に入りました。

バッグはロッカーに入れ、携帯電話とストールだけ手に持って検査を開始しました。

心電図→血液検査→身長体重・視力聴力→腹部超音波…と、自分の番が来ると名前が呼ばれるので、それぞれの検査室に入っていきます。

レントゲンは別棟のスペシャリスト・センターになりますが、看護師さんが検査の場所まで連れて行ってくれます。

ここで一番重宝したのが寒さ対策のストール。ジャパニーズクリニック内では快適な温度ですが、レントゲンの場所はエアコンが効きすぎて極寒でした。 厚めのストールを持参しておいて、本当に助かりました。

胃カメラ検査に移る前には、担当の日本人医師から丁寧な説明があり、承諾書へサインをします。

これまで何千件と胃カメラ検査を実施された先生に担当していただけると知り、この時点で少し安心感が芽生えました。 でも本当に麻酔は効くのか?ドキドキしながら、看護師さんの案内で手術室のある7階へ移ります。

7階の受付に到着すると、もう一度ART検査結果の確認、コンタクトレンズなどを装着していないかなどをチェックされます。その後ベッドのある病室へ行き、また新しい検査着に着替えます。

呼ばれるまでベッドで横になりますが、やはり初めてなので緊張もあり、隣で人の声や音がするたび、ソワソワしました。

…そしてついに自分の番がやって来ます。看護師さんに名前やFIN番号などを聞かれたのち、ベッドごと手術室へ運ばれて行きます。

手術室には、日本人医師と2名ほど待機していて、手際よく麻酔の準備をしていきます。まずはスプレーで喉を麻痺させます。その後、鼻に酸素チューブを取り付けられ、手の甲から静脈麻酔を打ち、マウスピースを装着します。

マウスピースを装着しながら、鼻から入ってくる酸素が冷たいなぁ…などとぼんやり考えているうち、完全に意識が無くなりました。恐らく静脈麻酔を打って10秒ほどだったと思います。

目が覚めた時には、着替えた時の病室の中。時間の感覚が無くなりましたが、1時間ほど完全に眠っていたようです。

暫くして看護師さんがサンドイッチとコーヒーを持って来てくれるので、ゆっくり休憩をしてから、またジャパニーズクリニックへ戻ります。

クリニックへ戻ると、担当医師がさっそく写真を見せて詳しく説明をしてくれます。寝ている間にこんなにも写真が撮られていたんだと思うと、不思議な気持ちになりました。

最後に、支払いを済ませて検査終了となります。(私の場合は一部会社負担となるので、事前に領収書を2つに分けてもらうようお願いしていましたが、きちんと要望通りに準備をしてくれていました。)検査結果レポートは約3~4週間で配送される予定です。

お土産には、ブギスの日系洋食屋「マ・メゾン」のお食事券か、スターバックスのギフトカード($10)がもらえます。

良かったポイント

今回初めて胃カメラ検診を受けましたが、最も良かったポイントは、何より恐怖心ゼロで終えることができたということです。

日本で胃カメラ検診を受けた方の中には嗚咽で苦しんだ経験があり、なかなか前向きに受け続ける気持ちにならないと聞いたことがあります。

しかし完全に眠った状態で行えばそうしたトラウマになる事もなく、これなら毎年でも受けられる!と心底思うことができます。

もちろん麻酔が切れるまで時間がかかるので、平日仕事がある場合は有休を取る必要が出てくるかと思いますが、まだ胃カメラの経験がなくて覚悟が決まらない…という方は、ぜひ静脈麻酔での検査を試してみてください。