こんにちは、ライターEtsuma(@Etsuma2)です。本日10月2日、シンガポール政府より入国規制についてアップデートがありました。
その中でも、多くの日本人の方に関する朗報が一つ。10月6日23:59以降、日本からの渡航で隔離期間が14日間→7日間に!
今回の記事では、本日発表された入国規制の変更内容、日本からシンガポールへの入国手続きと条件について、解説します。
本日のアップデート内容

本日発表された新たな入国規制のポイントは3つ。「①入国前のワクチン接種」「②渡航歴の日数変更」「③隔離期間の短縮」です。
①入国前のワクチン接種
まず1つ目のワクチン接種(*)ですが、もともとカテゴリー3・4の国から入国する場合、一部のセクター(**)を除く就労ビザ保有者には、シンガポールへ入国するための必須条件となっていました。つまり、本日時点でカテゴリー3の日本から入国する人は、大半の方が既に対象となっているのです。
*ファイザー・モデルナ・WHOの緊急使用リストにあるワクチンを2回完了し、14日以上経過していること。
**建設や造船といった、CMP(Construction, Marine shipyard or Process sector)と呼ばれるセクターのこと。
しかし11月1日より、就労ビザ・学生ビザを含む、全ての長期滞在ビザ保有者は、入国前にワクチン接種が必須となります。セクター・渡航国に関係なく、必須条件となったわけです(***)。
***18歳以下の子供は、入国前のワクチン接種は必須ではありません。ただし12~18歳以下の子供については、シンガポール到着後2か月以内にワクチン接種完了が必要となります。また健康上の理由でワクチンが打てない方も、医師の診断書等があれば入国が認められる場合があります。
②渡航歴の日数変更
2つ目の渡航歴の日数の変更ですが、これまでは「直近21日間以内に滞在した国」によって、入国の条件が異なっていました。しかし10月6日23:59以降、カウントの仕方は「直近14日間」に変わります。
③隔離期間の短縮
3つ目の隔離期間の短縮ですが、現在のところ、カテゴリー3と4の国では14日間、つまりMAXでも14日間の隔離を求められていました。しかし10月6日23:59以降、MAXで10日間となります。
また日本が同じタイミングでカテゴリー3から2へ変更になったことで、カテゴリー2の国からの隔離期間=7日間と、一気に半分の期間へと短縮されることになったのです。
それでは、具体的に入国の手続きについてみていきましょう。
シンガポールへの入国手続き・条件

ここでは、11月に日本からシンガポールへ入国する、新規赴任の駐在員の方を想定して解説していきます。(シンガポールに自宅の無い、新規入国者のイメージです)
まず、入国条件に必要な書類からみていきましょう。
・IPA(就労許可)レター
・ワクチン接種証明書(英文)
・出国48時間前PCR検査の陰性結果報告書(英文)
・入国許可書
・SG Arrival Card (SGAC)
・チャンギ空港到着後のPCR検査予約コード
上記書類は、空港スタッフとのやり取りをスムーズに進めるため、印刷した状態の物を準備しておくことをオススメします。
それでは、日本出国~シンガポール入国の流れを見ていきます。
1.PCR検査を予約。出発48時間以内に検査を受け、陰性結果報告書を取得。
2.シンガポール到着72時間前までにSG Arrival Card(SGAC)で渡航歴等を申告。
3.シンガポール到着前までに、オンラインで到着後PCR検査を予約・支払い。
4.スマホに、TraceTogetherアプリとWhatsAppをインストールしておく。
1.チャンギ空港到着後、PCR検査を受ける。
2.タクシー等で予約したホテルへ移動し、7日間のSHN(隔離)開始。
3.最終日にPCR検査を受けに行く。
4.陰性結果につき、隔離終了。
簡単にまとめましたが、出国前のPCR検査の予約が混みあっていたり、入国許可がスムーズに下りないことも想定されます。事前のスケジュールには余裕を持たせて準備しましょう。
今後の見通し

入国規制は緩和される方向ですが、シンガポール国内では新規感染者の数が急増しています。98%の人が無症状・軽症といわれていますが、ワクチン未接種の方や基礎疾患のある高齢者など、重症化リスクに晒されている人がいる限り、油断はできない状況です。
また、これまで速報記事としてアップしてきたように、シンガポールは、他国の感染状況を見て、不定期に入国規制を強めたり弱めたりしています。
かつて、日本からの渡航者の隔離期間が14日間→21日間へ伸びたり、全ての国からの渡航者に対し、入国許可を一時的に発行しないといった措置を取っていたこともありました。
つまり、本日時点で発表された内容についても、適用期間がどのくらいになるかは定かではありません。より規制が緩くなる可能性も、その逆の可能性もあるということになります。
シンガポールへ入国する予定のある方は、シンガポール入国管理局(ICA)・保健省(MOH)のアップデートを必ず目を通して、最新の情報をご確認ください。
(参照元)
・ザ・ストレーツ・タイムズ紙
“Long-term pass holders must be fully vaccinated before entering S’pore; SHN shortened to 10 days for some travellers”
・シンガポール入国管理局(ICA)
“Categories Of Travel Health Control Measures”
“Travel Checklist – Category(II)”
“Work Pass Holder General Lane (WPHL)-Overview”