【35】シンガポール国内ルール&国境制限に関するアップデート!隔離無し渡航スキームに北米・欧州の国が次々追加⁉(2021年10月9日時点)

こんにちは。ライターEtsuma(@Etsuma2)です。本日シンガポール政府より、COVID-19に関する国内ルールの変更・国境制限の緩和に関する発表がありました。

記者会見の様子はこちらから▼

今回は、会見で発表された内容を簡単に纏めていきます。

COVID-19陽性者・濃厚接触者に関するルール変更

10月10日より、COVID-19の陽性者で下記条件を満たす人は、原則的に自宅療養プログラム(Home Recovery Programme “HRP”の対象となります。

HRP対象者
・5~11歳の子供
・12~69歳のワクチン2回接種済の人
・12~49歳のワクチン1回接種or未接種の人
・70~79歳のワクチン2回接種済の人(10/16以降、追加予定)
HRP基準
・無症状
・深刻な病症が無い
・妊娠していない
・免疫不全でない
・80歳以上の高齢者と同居していない

新しいプロトコルにより、下記対象者には隔離中のPCR検査が免除され、隔離期間満了と共に外出OKとなります。

  • 5~11歳の子供・12~79歳のワクチン2回接種済の人→10日間
  • 12~49歳のワクチン1回接種済・未接種の人→14日間

もし自分がHRPの対象かどうかわからない場合は、保健省(MOH)のセルフチェックのページをご確認ください。

またこれまで濃厚接触者として判断された場合、2種類の隔離命令と1つの要請(QO、HRW、HRA)がありましたが、今後はQOとHRAが廃止となり、HRW(Health risk warnings)のみ残ります。

10月10日以降、HRWが出された人は、SMSで通知を受け取ってから24時間以内にART(抗体迅速検査)キットを使用して、セルフで検査を行います。

陰性結果を政府の専用サイトへ提出すれば、必要な用事については外出可能となります。2日~7日目は、外出前に必ずARTキットで検査し、陰性であれば外出OK。7日目を最終日として、HRW終了となります。

もし2日~7日目に陽性結果が出た場合、72時間の自主隔離をします。その後陰性結果が出れば再度外出OKとなり、7日目まで外出前のART検査を行い続けます。

体調が悪化したり、自己判断が難しい場合は、必ず医師に相談(*)しましょう。

*リモート診断(Telemedicine Providers)、HRPサポートクリニック、HRPサポートスタッフへの相談:6874 4939

ブースターワクチン接種の拡大

50歳以上の人には既に3回目のワクチン接種が開始されていますが、本日10月9日より、対象者が広がります(**)。

*最初のワクチン接種(2回)から6か月以上経っている人が対象です。

10/9から対象になる人
・30~49歳の人
・ヘルスケア・医療従事者
・刑務所や老人ホームなどの入居者・スタッフ

対象者には、順次SMSで予約フォームの通知が送られる予定です。

隔離無し渡航OK対象国の拡大

10月19日より、VTL(Vaccinated Travel Lane)に、9か国が追加されます。VTLとは、ワクチン接種者が隔離免除で観光目的の渡航ができるスキームで、現在ドイツとブルネイのみ協定を結んでいます。

10/19から追加になる国
・カナダ
・デンマーク
・フランス
・イタリア
・オランダ
・スペイン
・英国
・米国
・韓国(11/14追加予定)

シンガポール/永住者(PR)以外の人は、VTLを利用するためのパス(Vaccinated Travel Pass “VTP”)の申請が必要です。

今回、残念ながら日本は対象とはなりませんでしたが、VTLに選ばれた国は、全て同じカテゴリー2の国となっています。日本が対象になる日もそう遠くないかもしれません。

その他のポイント

10月22日~12月7日、各世帯にARTキット10回分が送付される予定です。今後は、PCR検査はより深刻な症状の人のみに利用され、多くの人はARTで自主的に検査を行うことが推奨されます。

HRWなどの通知を受け取った人は、最寄りのART専用の自動販売機でキットを受け取ることも可能(***)です。

***検索サイトで最寄りの自動販売機を探すことができます。利用にはIDカードが必要です。

その他、10月13日より、ワクチン未接種の人は、店内飲食・ショッピングモール等、商業施設への出入りが禁止となります(****)。屋外のホーカーセンターでも、持ち帰りのみOKという形になります。

****ワクチン未接種の12歳以下の子供には適用されません。

今後は店内飲食等、ワクチン接種を完了した人のみ可能となり、人数制限(最大2人迄)は変更ありません。

さて、いかがでしたでしょうか。今回の発表では、様々な隔離ルールが緩和され、より自由な活動・海外渡航ができることが明らかになりました。

しかし一方で、3回目のワクチン接種やARTでのセルフ検査など、自主的に防御力を上げることが大変重要となっていきます。

ニューノーマルへの転換には、まだまだ時間がかかるものとみられますが、まずは新方針に沿って、一人一人感染防止対策・健康管理に努めましょう。

(参照元)