こんにちは。ライターEtsuma(@Etsuma2)です。国内規制がなかなか緩和されないシンガポールですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日シンガポール政府より、ワクチンに関する新しい方針が発表されました。国境制限や隔離条件についても少し動きがあったようですので、本日のアップデート情報を簡単に纏めていきます。
ワクチンに関する新しい方針

シンガポール政府は、ワクチンに関して大きく4つ、新しい方針を打ち出しました。
まず1つ目は、ワクチン接種の有無による出社制限です。2022年1月1日より、ワクチン接種を終えた人(2回済、14日以上経過)、もしくはCOVID-19に罹患し270日以内に回復した人のみ、通常の出社ができるようになります。
一方で、ワクチン未接種の人は、出社前に必ずシンガポール保健省(MOH)指定の抗体迅速検査(ART)提供のクリニック等で検査を実施し、陰性結果を出す必要があります。陰性結果は24時間のみ有効で、費用は自己負担となります。
2つ目に、シノバックのワクチンが、正式にシンガポールの提供するワクチン・プログラムに加わりました。つまり、ファイザー、モデルナに続き、シノバックも、無料で提供を受けることができます。
シノバックのワクチンは、18歳以上でmRNAワクチンを受けられない、もしくは受けたくない人、または健康上の理由でmRNAワクチン受けられなかった12~17歳向けとなっています。
注意点が2つあり、シノバックの場合は、3回分(2回目は28日後、3回目は90日後)を接種することが必須となっている他、mRNAワクチン(ファイザー・モデルナ)を2回接種し、特に重いアレルギー症状などが無かった人は、3回目のブースターとしては使用できません。
3つ目に、現在コロナの無症状・軽症の患者に適用されている「在宅療養(Home Recovery Programme)」は、妊娠している女性でも、条件を満たせば対象となることが決まりました。
条件は、ワクチン接種を終えている35歳以下の妊娠26週未満の方で、医師の判断に基づき、最終決定となります。
4つ目に、ワクチン未接種者がショッピングモール等へ出入り禁止となっているルールについて、健康上の理由でいずれのワクチンも接種できない人のみ、MOHから特別にルール免除許可が出る予定です。
適用は11月1日からですが、必要とされる医学的な証明書・手続きについては、後ほど詳しく発表される予定です。
規制緩和に関するアップデート

ここからは、少し明るいアップデートです。
現在、シンガポールへの入国禁止となっている、バングラディシュ、インド、ミャンマー、ネパール、パキスタン、スリランカへの渡航歴がある人は、10月26日23:59以降、入国・トランジットがOKとなります。
またワクチン接種を終えたメイドさんも、緊急性の高いサポートが必要な家庭への派遣を優先的に、入国許可を増やしていくそうです。
ステイホームを強く要請されてきた高齢者の方々にも、朗報です。人民協会(People’s Association)は、ワクチン接種を終えた高齢者に向けて、軽い運動ができるようなイベントを予定しています。詳しい情報は人民協会のホームページにて。
最後に、国内規制について今後の展望です。ローレンス・ウォン大臣は、週あたりの感染者増加率が1倍を切り、ICUや全体の病床のキャパシティが安定している場合、同世帯5人まで店内飲食を許可するなど、規制緩和を検討していることを明らかにしました。
最近では、1倍を少し上回るくらいで、感染者数の伸びは鈍化している状況です。しかしまだ増え続けていることに変わりはありませんので、状況を慎重に見ながら判断していくとのことです。
シンガポール入国後の隔離ルールの変更

ご家族をシンガポールに残し、単身で日本へ一時帰国されている方にも朗報です。
これまでは、同居するご家族に同じ渡航歴が無ければ、自宅隔離の対象外となっていましたが、10月26日23:59以降、ご家族の待つ家で隔離期間を過ごすことが可能となります。
もちろん、同居家族に高齢者がいらっしゃる場合などは、隔離場所を他で探すように強く推奨されています。また自宅隔離を行う際にも、他の家族と使用するトイレ・シャワーを分けるなど、できるだけ感染防止に努める必要があります。
このルールは、日本を含めるカテゴリー2、カテゴリー3の国が全て対象です。
またワクチン・トラベル・レーンでないカテゴリー2の国、カテゴリー3・4の国からの渡航者は、到着後のPCR検査が不要となり、SHN隔離期間の最終日のPCR検査のみでOKとなりました。
到着時のPCR検査は、隔離不要のカテゴリー1と、ワクチン・トラベル・レーンのみ対象となります。
さて、いかがでしたでしょうか。依然として国内活動には様々なルールがありますが、少しづつ緩和の方向へ動いていることも事実です。
現行ルールは11月21日まで続きますが、焦らずゆっくり次の朗報を待ちましょう。
(参照元)
- ザ・ストレーツ・タイムズ紙
“Living with Covid-19: New domestic, border measures announced on Oct 23”
“Household members will be allowed to dine in groups of 5 if weekly infection growth rate falls: Lawrence Wong”
“S’pore to resume travel from South Asia, eases measures for those from Malaysia, Indonesia” - シンガポール移民管理局(ICA)
Travel Health Control Measures (Category I/II/III/IV)