こんにちは。ASIARIAN編集部(@SG_Asiarian)です。
本日、シンガポール保健省(MOH)より、10月24日までの予定だった2人迄の外食・社交活動について、一ヶ月先までの延長が発表されました。
そこで、最近の国内感染状況と、今回の延長内容を簡単にアップデートします。
シンガポール国内のコロナ感染状況
シンガポールでは9月27日より、感染拡大による医療圧迫を防ぐため、外食や社交活動について規制強化が開始されました。
その後、専用医療施設(CTF)の増設や、自宅療養プログラム(HRP)の導入などが行われましたが、新規感染者は日々増えつつある状況です。
昨日の新規感染は3,480名で、本日の感染者は、まだグラフとしてアップデートされてませんが、速報によれば3,994名とのことです。
国内のワクチン接種率は84%で、感染者のうち98.6%は軽症・無症状。ここ数日の重傷者のうち54%がワクチン未接種、あるいは他の疾患との合併症を持つワクチン接種者でした。
しかし、60歳以上のワクチン未接種の高齢者感染(1日約100名)が急増しており、医療圧迫につながっている状態です。
現在、ICUを必要とする患者は症状のある人と同程度で、公立病院にある隔離ベッドの89%は埋まっています。ICUベッドの稼働率はコロナ感染症以外の患者も含めると、稼働率が67%です。
保健省は、さらなる病床確保のため関係機関に協力を促していますが、現在も医療が圧迫されつつある状態で、9月27日より開始された規制が延長されるに至りました。
規制強化の期間延長(11月21日迄)
9月27日開始の、店内飲食・社交人数5名→2名をはじめとする規制は、10月24日迄の予定でしたが、今回新たに10月25日から11月21日まで延長されることになりました。
規制の内容は、9月27日に発表されたものと、ほぼ同様です。
規制内容 | 備考 | |
社交人数 | 最大2名 | ・自宅への訪問も最大2名に ・引き続き社交回数は1日1回以下 |
店内飲食 | 最大2名 | ・店内飲食はワクチン接種済みが対象 ・ホーカーやコーヒーショップも同様 |
在宅学習 | 小学6年生までの在宅学習 | ・幼稚園や保育園は通常営業を認めるが、保護者は可能な限り家で面倒を見ること |
在宅勤務 | 在宅勤務が基本(職場での交流会は引き続き禁止) | ・在宅勤務が不可能な従業員は毎週の抗原検査(ART)が推奨される |
また今回の規制強化の延長により、影響を受ける企業・事業主の支援のため、6億4,000万ドルの支援が展開されるとのことです。
具体的には支援内容については、MOH発表の下記ページを参照してください。
以上、簡単にはなりますが、最新の国内感染状況・規制強化の延長についてでした。
「もうすぐ2人以上で集まる事ができる」と10月25日を待ちわびていた方も多いとは思います。この発表を見て、ショックを受ける人も少なくなないと思います。
しかし感染拡大しているとは言え、シンガポールのコロナ感染死者数は、他国と比較して圧倒的に少ないです。
コロナは何れは収束しますし、シンガポール国内の死者数がここまで抑えられているのは、シンガポール国民や在住者の協力あってのものだと思います。
今回は非常に残念な速報でしたが、引き続き規則を守り、感染対策に努めましょう。
(参考元)
シンガポール保健省(MOH)
・UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION (23 SEP 2021)
・UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION (19 OCT 2021)
ザ・ストレーツ・タイムズ紙
・Singapore’s Covid-19 measures to be extended till Nov 21, to be reviewed at 2-week mark
チャンネル・ニューズ・アジア(CNA)