【速報】シンガポールの経済再開フェーズ3とワクチンについて

こんにちは。ライターEtsumaです。2020年12月14日午後5時、リー首相及び政府の合同対策本部より、COVID-19対策に関する今後の見通しについて、会見が行われました。

主なポイントは、待ちに待ったフェーズ3への移行と、ワクチンについてです。今回は、会見で発表された内容を解説していきます。

フェーズ3の開始

シンガポールの経済再開のフェーズ3は、2020年12月28日より開始となります。フェーズ3は、一年か、それ以上続く見通しです。

フェーズ3に移行すると、商業施設や宗教施設での最大収容人数が緩和されるほか、現在、5名までとなっている会食の制限人数は、8名までOKとなります。また現在、一部の店舗を覗いて全面閉鎖中のナイトクラブやバー、カラオケ業界については、しばらく試験的な営業を認めていく方針とのことです。

建物に入る際、今後はTraceTogetherアプリか、TraceTogetherトークンでのSafeEntryチェックインが求められますので、まだダウンロードしていない、もしくはトークンを取得していない方は、今のうちに準備をしておきましょう。

ワクチン接種について

シンガポール政府は、数々の製薬会社候補から、最初にPfizer(ファイザー)・BioNTech(ビオンテック)社のワクチンを承認しました。第一弾の入荷は、今月末までに到着する見込みとのことです。

今後はModerna(モデルナ)社や Sinovac(シノバック)社の製品を含め、様々なメーカーのワクチンを取り入れて行き、2021年の第三四半期までには、シンガポール在住者全員分の量を確保する計画です。ただしワクチン接種はあくまで志願制で、シンガポール人・長期滞在者には、無料となります。

政府関係者のほか、ヘルスケアワーカーや高齢者を優先し、その他の成人は、来年末までに接種できる予定です。

ワクチン入手に向けた政府の働き

シンガポール政府は、早期にワクチンを入手するため、10億シンガポールドル以上拠出しており、シンガポール国内での治験や治療薬の開発、ワクチン製造のため、製薬会社の誘致も行ってきたそうです。

製造されたワクチンは、マイナス70°Cで保管しなければならないなど、特別な管理が必要になりますが、物流ハブのシンガポールでは、既に十分な設備や管理人材が配置できており、万全の体制であることも強調されました。

▼全ての会見動画はこちらからご視聴ください。

長らく待ち望んだフェーズ3が、いよいよ始まります。もちろん、コロナが完全に収束したわけではありませんが、全ての業種で営業再開が認められていくことは、シンガポールにとっては大きな前進となります。

年末に向けた嬉しいお知らせとなりましたが、引き続き油断することなく、セーフ・ディスタンスを守り、新しい年を迎えましょう。

(参考元)