【32】シンガポールのCOVID-19対策に新方針追加!定期検査の実施、3回目のワクチン接種など(2021年9月6日時点速報)

こんにちは。ライターEtsuma(@Etsuma2)です。本日シンガポール政府より、新型コロナウイルス対策に関する新たな方針の発表がありました。

シンガポール保健省(MOH)の告知と地元メディアの速報記事から、要点を簡単にまとめていきます。

クラスター発見時の警告HRWとHRAについて

今後クラスターが発見された場合、追跡上で感染リスクがあると見なされた人には、以下の2つの新しい警告が発令される可能性があります。

  • Health Risk Warnings (HRW)
  • Health Risk Alerts (HRA) 

HRWとHRAは、強制的な隔離措置(Quarantine Orders = “QO”)とは異なります。

HRWを出された人は、指定会場でPCR検査を受ける義務が発生し、陰性結果が出るまで自主隔離が必要となります。感染リスクが検知された日から7日目に抗原迅速検査(ART)をセルフキットで行い、再度14日目に指定会場でPCR検査を受けます。

HRAを出された人は、検査(PCR・ART)は強い推奨となりますが、義務ではありません。14日間、自主的に健康観察することが求められます。HRWもHRAも両方、14日間は人との集まりを避けなければなりません。

※9月17日、シンガポール保健省(MOH)はHRWとHRAに関する規定を一部変更し、セルフART検査の回数・自己隔離に関するルールの詳細がアップデートされています。詳しくは、9月17日付のMOHウェブサイト「New Highlights」をご確認ください。

定期検査の強化

シンガポールでは7月15日以降、F&B、パーソナルケア、ジムなど、マスクを外すサービスを提供する一部のセクターでは、既に従業員の定期検査が義務化されていました。

9月13日より、公共交通機関やスーパーマーケット、デリバリースタッフなど対象範囲が広がり、実施頻度も2週間に1回から、週1回へと回数が増えます。対象の企業には、検査キットの費用の助成金が出ます。

また、対象セクターでない企業にも、従業員一人当たり8回分のARTキットが送付されます。(週に1回、2か月分となります。)こちらは義務ではありませんが、積極的に実施し、関係省庁へ結果を報告することが推奨されています。

人との集まり制限

これからの2週間、人との集まりは1日1回までとなります。職場での集まりは9月8日以降、禁止となります。
また9月8日以降、過去7日間でCOVID-19に感染した従業員が1人でもいる職場の場合、在宅勤務可能な従業員は、14日間、全員在宅勤務をしなければなりません。従業員は2~3日毎に自己検査を行うことが推奨されます。

また在宅勤務する14日間、人との集まりや外への買い物などは最小限にすることが求められています。

※9月20日、シンガポール人材開発省(MOM)は、上記のルールの一部変更を発表しました。9月22日以降、感染者が3人以上見つかった場合、同じ職場にいる人は全員10日間の在宅勤務となります。在宅勤務開始日は3人目の陽性結果が出た日からです。詳しくはこちらをご確認ください。

ワクチン3回目の接種について

既にワクチン接種率80%を超えるシンガポールですが、より効果を高めるため、今月末から3回目の接種が始まります。

まずは2回目のワクチン接種から6~9か月経過している60歳以上の人が対象となりますが、より若い層へも対象が広がることが明らかになりました。

詳細時期はまだ未発表ですが、随時情報をアップデートしていきます。

さて、いかがでしたでしょうか。今後2週間、新たに打ち出された方針に従い、一人一人より感染対策に注意して過ごしていきましょう。

(参考元)