【31】シンガポール国境規制緩和(日本からの渡航者も自宅隔離が可能に)&最近の感染状況やワクチン接種率など!

こんにちは。ASIARIAN編集部(@SG_Asiarian)です。

シンガポールでは、7月に発生したクラスタにより、一時的にフェーズ2(高度警戒)に戻り厳しい自粛期間がありましたが、8月10日より条件付で外食が再開されるなど、少しずつ元の経済活動へと回復してきています。

国内感染状況は、1日の感染者が100名を上回る日が続きましたが、ここ数日は50名前後で推移しています。

そんな中、シンガポール政府より、国境規制の緩和について新たな発表がありました。

今回は、入国制限の緩和予定と条件、最近の国内感染状況とワクチン接種率、9月より開始の見落としがちな罰則付ルールについてアップデートします。

国境の規制緩和

シンガポールでは、一部の地域(バングラデシュ・インド・ミャンマー・ネパール・パキスタン・スリランカ)を除く国々を、4つのカテゴリに分け、渡航制限を行っています。

これまで日本からの入国は、到着後専用施設にて14日間の隔離が必要でしたが、8月20日よりカテゴリ3に加えられました。これにより日本からの渡航者も、自宅隔離の選択が可能となります。

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国と地域 中国(江蘇省を除く)、台湾、香港、マカオ 中国(江蘇省)、ブルネイ、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ニュージーランド オーストリア、イタリア、ノルウェー、韓国、スイス、日本、デンマーク、ルクセンブルグ、ベルギー その他
国/地域
地域
措置
  • 入国時PCR検査
  • 入国時PCR検査
  • 7日間の自宅/施設での隔離
  • 出発前72時間以内の検査要
  • 入国時PCR検査
  • 14日間の自宅/施設での隔離
  • 出発前72時間以内の検査要
  • 入国時PCR検査
  • 14日間の自宅/施設での隔離
備考
  • 入国後3、7、11日目にART検査
  • 入国後3、7、11日目にART検査

※太字は8月20日より新たに加えられた国々
※青字は8月30日時点の変更:ニュージーランドがカテゴリ1からカテゴリ2へ

また、ブルネイとドイツを対象に、試験的な取組み「ワクチントラベルレーン」が開始されます。

対象者はワクチン接種済み、フライト空き状況により制限、直行便に限る、複数回のPCR検査を受ける等の制限はあるものの、条件を満たせば、隔離なし入国が可能となります。

ワクチントラベルレーン申請は9月1日より、入国は9月8日より開始の予定です。

国内感染状況とワクチン接種率

UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION AND VACCINATION PROGRESS (19 AUG)

UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION AND VACCINATION PROGRESS (19 AUG)

8月10日から制限付きで外食が再開されていますが、ここ数日の新規感染者は、数十名で19日は29名の新規感染でした。

シンガポール保健省の新型コロナ感染者推移(上記図)を見てもわかる通り、徐々に感染者数が低減してます。

また、国内では60歳以上にワクチン接種を紹介した国民にコミッションを出すなど、具体的な促進政策を行っており、ワクチン接種率も順調に上がっています。

UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION AND VACCINATION PROGRESS (19 AUG)

UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION AND VACCINATION PROGRESS (19 AUG)

8月18日の統計では、ワクチン接種完了は77%、1回目接種完了は82%でした。

公共飲食スペースでの片づけ義務化

下記の記事にて以前お伝えしましたが、シンガポール国家環境庁(NEA)は、6月1日より、公共飲食スペースでの片づけ義務化を発表しています。

8月31日までは移行期間で罰則は設けられていませんでしたが、9月から以下の罰則が適用されます。

片づけ義務化(9月より)
  • 1回目の違反:書面による忠告
  • 2回目の違反:300シンガポールドルの罰金
  • 3回目以降の違反:初犯で最大2,000シンガポールドルの罰金(裁判所命令)

どうしてもコロナ感染関連のニュースに注目してしまい、こちらは見落としがちになりますが、改めて注意が必要な新ルールです。

国境規制緩和まとめ

シンガポール国内感染状況の落ち着きと、ワクチン接種率上昇により、国境の規制緩和が進んだように思えます。

特に一時帰国中の方には、シンガポール入国に際し、自宅隔離の選択もできるようになったのは嬉しいニュースではないでしょうか。

ワクチンを接種し、節度を持った生活を続ければ、さらに規制が緩和されるかもしれない希望が持てます。シンガポール在住者はもちろん、一時帰国から戻ってくる方も、引き続き国内のルールにモニタを光らせ、自粛生活に努めましょう。

(参考元)