【9】シンガポールでの新型コロナウイルス(COVID-19)について(2020年3月30日午後9時点)

2020年3月29日、国内で3件目のCOVID-19による死亡例が報告されました。

亡くなられたのは、70歳のシンガポール人男性で、高血圧と脂質異常症の持病があったそうです。しかし生前は、地元民に人気の日本食レストランに勤められ、目立った海外への渡航歴もなく、未だに感染経路は謎とされています。

国内の累計感染者数は、本日3月30日時点で879人となり、これまで228人が退院しました。

現在治療中の3分の2は安定した症状、もしくは回復傾向にあるほか、残りの約3分の1は陽性であるものの症状が軽いため、軽症者向けに設けられた指定施設で待機をしている状況です。しかし現在も集中治療室で19人が闘病中で、予断を許さない状況です。

今後も国内での感染拡大を抑えるべく、一人一人がより慎重に行動していきましょう。

本日時点のアップデート情報です。

新型コロナウイルスに関する偽情報に注意!

保健省は、政府が派遣する「Safe-Distancing Ambassador(安全な距離を確認する担当スタッフ)」に関する偽情報について注意を呼び掛けています。

人気チェーン店「Ya Kun Kaya Toast」の店舗にて、Safe-Distancing Ambassadorが、「×」マークの付いた椅子に座った客に対し、300ドルの罰金を徴収したという偽情報が出回っているようですが、保健省では、こうした罰金を徴収することはないとして、注意を呼び掛けています。

また、保健省を名乗る不審な電話についても警告しています。

保健省からの入電と思わせる自動音声発信や、保健省や感染調査チームと自らを名乗り、個人情報や資産情報を聞き出そうとする電話の例が相次いでいます。もし不審な電話を受けた場合、保健省ホットライン1800-333-9999に連絡をとり、きちんと確認が取れるまでは個人情報を伝えないようにしましょう。

また本日入ってきたニュースでは、なんとも大胆な、リー・シェンロン首相を名乗った偽メールが出回っているようです。送り主のメールアドレスは「lhl@leehsien-loong.com」で、まるでリー首相が本人が書いたと思わせるような文面ですが、これらのメールに返信しないよう強く呼びかけています。

SHN(14日間の自宅待機命令)に違反した例

これまでに、外出不可の14日間自宅待機命令(SHN)に違反した例はいくつか報告されてきましたが、起訴された全てのケースが、長期滞在ビザを保有する外国人、もしくは永住権保持者でした。

しかし今回、初めてシンガポール人の違反例が報告され、パスポートの停止という厳しい処罰が下されています。

53歳のシンガポール男性は、3月19日、インドネシアのバタム島からフェリーでシンガポールへ帰国しましたが、14日間のSHN命令に従わず、その日のうちにインドネシアへ引き返したそうです。3月24日、再度シンガポールに帰国したところ、悪質なケースとして、入国管理局がパスポートを即停止しました。

このケースは保健省へ移され、今後は感染症法違反として調査が進められますが、SHN命令に従わなかった者は、初犯で10,000ドル以下の罰金か6か月未満の禁固刑、もしくはその両方となっています。

また保健省は、SHN対象者以外にも、5日間の病欠(MC)が出された人にも同様の法律が適用されることをアップデートしました。現在、国内のクリニックでは、風邪などの症状でも最低5日間の病欠(MC)を出すように保健省から推奨されていますが、病欠期間中、診療以外の目的で外出した場合、感染症法に則り処罰対象になる可能性がありますので注意が必要です。

小中高での在宅学習(Home-Based Learning)

 

教育省は、4月1日より全ての小中高で、週1回の在宅学習(Home-Based Learning)を設けることを決定しました。在宅学習では、パソコン等の電子端末が必要なため、準備ができない家庭には教育省がサポートし、全ての学生にアクセスが行き届くように手配をします。

保護者が家で子供の面倒を見ることができない特定の生徒に関しては、少人数制で学校での授業も受けられるようです。ただし医療関係者など、必要不可欠なセクターに従事する親を持つ生徒が優先されます。

今回の在宅学習は、もちろんCOVID-19の対策の一環として、子供の通学を含めた外部との接触機会を減らすことが目的ですが、今後もし休校措置に踏み切ったとしても、全ての家庭が無理なく学習を継続できるようにする意図もあるそうです。

まだまだ国内の感染者の数は増加傾向にありますが、政府のガイドラインを一人一人が守り、一刻も早く国内の状況が好転するよう、頑張っていきましょう。

(参照元)