シンガポール英語「Singlish」中国語混じりのシングリッシュを徹底解説!

シンガポールで使われている英語であるSinglish(シングリッシュ)。

言わずと知れたシンガポールの独特の訛りのある英語のことですが、みなさんはシングリッシュの事をどれぐらい知っていますか?

シングリッシュは癖のある発音と独特の単語により、イングリッシュスピーカーでも最初はなかなか聞き取れない、という声も良く聞きます。

そこで今回は、シングリッシュの特徴と代表的な表現を紹介したいと思います。

Singlish(シングリッシュ)の特徴

「Singlish(シングリッシュ)」は、見ての通り「Singapore」と「English」を掛け合わせたものです。

シンガポールは中華系6割、マレー系2割、インド系1割からなる多民族国家。そのため、英語も意思疎通に特化された簡易版英語とも言えます。

シングリッシュには、具体的には以下のような特徴があります。

1.語尾に「Lah」「 Loh」等がつく

意味をなさない語尾がつきます。日本語で言えば「だ」「だよ」といったニュアンスです。

代表的な言い回しは、「Okay lah = わかったよ」「Never mind lah = 気にしないでよ」「Yea lor = そうだよ」などです。

2.基本的にアクセントは最も後ろ

「Monday」「Wendsday」「Yesterday」など大半の単語のアクセントは最も後ろにきます。

裏を返せば、とにかく一番後ろにアクセントをつければ、シングリッシュらしい発音が可能かもしれません。

3.単語の語尾の子音が消える

「Chinese = チャイニー」「Japanese = ジャパニッ」、「Ticket = チケッ」など、単語の語尾が消えます。

シンガポール人は、良く言えば効率重視、悪く言えば怠惰。そのため単語も伝わればOKで手を抜いているのかもしれません。

4.主語が省略される

イングリッシュスピーカーでもSNSでの表現において見受けられますが、主語が省略されることもあります。

「You can」と言うべきところを「Can」と言ったり、「I don’t want」を言うべきところを「Don’t want」と言う具合です。

5.動詞は原型のみを使用

英語を真面目に勉強してきた人は驚くかもしれませんが、三人称単数「s」のルールは無視します。

たとえば「He goes to the toilet」は「He go toilet」、「She doesn’t eat pork」は「She don’t eat pork」という具合です。

Singlish(シングリッシュ)の単語

シンガポールの国語はマレー語ですが、公用語には英語、中国語、タミル語などがあり、これらの言語も広く使われています。

そんなシングリッシュは、英語でありながらマレー語、中国語、タミル語の影響を強く受けているため、使われている単語も、特殊なものがあります。

ここでは代表的なものを紹介します。

Can(キャン):できる

最も使用頻度が高いのが「Can」です。店で「Discount can?」と聞いたり、友人とのスケジュール合わせで「Tomorrow can?」等と言う使い方もできます。

文法を無視しまくりですが「Discount can(ディスカウントできる)?」「Tomorrow can(あした大丈夫)?」という語順は、日本人なら親しみやすいのではないでしょうか?

Alamak(アラマ):あらま

英語の「Oh my gosh」に相当する表現ですが、日本語の「あらま!」と同様の意味です。

マレー語の神を意味する「Allah」と、母を意味する「Emak」が組み合わさった語ですが、奇跡的に日本語の「あらま!」と同じ意味になる訳ですね。

Makan(マカン):食べる

「Makan」は英語の「Eat」の代わりに使われる単語で「食べる」という意味で使われます。

マレー語でも「食べる」の意味でそのまま使われています。「You makan alreday(もう食べた)?」なんていう風に使われます。

Shiok(シオック):美味しい

「Shiok」は「美味い」「気持ちいい」などを意味するシングリッシュの単語です。

マレー語の「feels so good」を意味する単語ですが、発音のしやすさと使いやすさから、よく使われています。

Paiseh(パイセイ):申し訳ない

「恥ずかしい」を意味する中国語の方言である福建語の単語ですが、「ごめん」「申し訳ない」という意味で使われる事が多いです。

たとえば「Paiseh, I was a bit late(ごめん、ちょっと遅れちゃった) 」「Paiseh ah, can I get a tea?(すみません、お茶下さい)」という具合です。

Bo pian(ボーピエン):仕方ない

「Bo pian」は漢字表記だと「無便」で、方法がなく「仕方ない」という福建語の単語です。シングリッシュでは「仕方ないよね」と言いたい時に使われます。

たとえば「My manager is MC today, bo pian(今日マネージャーが病休、仕方ないね)」なんていう風に使われます。

Jalan(ジャラン):ぶらぶらする

「Jalan」は「歩く」という意味のマレー語ですが、「Jalan-Jalan」と続けて使われる事が多いです。この場合「ぶらぶらする」という意味になります。

たとえば「Any good place to jalan-jalan(ぶらぶらできる場所ある)?」という具合で使われます。

Singlish(シングリッシュ)まとめ

今回紹介した特徴や表現の他にも、シングリッシュには様々な使われ方や単語があります。

単語の数で言えば、シングリッシュ専用語だけで、カードゲームができてしまう程です。

入門編という意味合いで軽く紹介しましたが、同僚にシンガポール人がいる人は是非くわしく聞いてみると良いでしょう。

旅行などでシンガポールに訪れる場合も、簡単な表現だけ頭に入れて使うと、想像以上に良いアイスブレーキングのネタになります。

外国語に抵抗のない人は是非シングリッシュを使ってみて下さい。







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