シンガポールでの害虫退治記録、駆除難易度MAX「シバンムシ」との闘い全記録!

ご無沙汰してます。アジアに住んで早6年、未だに虫嫌いの治らないEtsumaです。

以前、引っ越し先に出たアリやヤモリとの闘いの記録を書きました。

結局、あれから新しい家具付コンドミニアムに移り、プロの業者にも2か月に1度、予防のためペストコントロールをしてもらっています。その甲斐あってか、入居以来、虫一匹見ることなく快適に暮らしていました。

がっ!

入居半年後にして、とても厄介な虫と対峙することになってしまったのです!

その名も、「シバンムシ」。

ゴマ粒程度の小さな茶色い虫で、動きはノロく、ゆっくりしか飛ばない上に殆ど微動だにせず、人に噛みついたりすることもありません。

じゃあなんでそんなに気になるの?という疑問に思う人もいるかもしれませんが、この虫、一回家の中で発生すると根絶が難しい虫のようで、ゴキブリ用の殺虫剤も効かないほど、耐性が強く繁殖力が強いらしいのです。

さらに、乾燥した麺類などの食料品を好むため、プラスチックの袋程度なら噛み切って中に侵入してダメにしてしまうらしいのです。

今回、私はそんな強い生命力のシバンムシと、約1か月半に渡る戦いを終えたので、同じように悩んでいる人が少しでも気が楽になれば…と思い、久々に投稿させていただこうと思います。

発生源が見つからない

今回一番苦しかったのは、発生源の特定に非常に苦労したことです。

一番最初にシバンムシを目にしたのは、9月の終わりころ。ベッドの上でゴロゴロ携帯を見ていたときのこと。目の前にブ~ンと一匹のシバンムシが。動きがノロいので、虫嫌いの私もそこまで発狂することなく、何気なく見逃しました。

しかしあくる日も、急にベッドの上に現れたり、床に現れたりと、日に日に目にする機会が増え、一週間後には、毎日5匹ほど見るようになったのです。

ここまでくると、虫嫌いの私の頭の中はシバンムシでいっぱいになり、すぐにGoogleでその特徴や駆除方法を検索。すると、次のような情報が見つかりました。

  • 夜にしか出ない
  • 乾いた麺類やドライフラワーなどが好物、木材や本を好む種類のものもいる
  • ちょっと潰したくらいじゃ死なないし、ゴキブリ用の殺虫剤は効かない
  • 家を清潔にしていても、発生源を取り除かないと永遠に増殖
  • ペパーミントやハーブの匂いが好き
  • ヒバ油は嫌い

これらの情報を見ると、ゴキブリなどの定番の害虫と違って、家を綺麗にすればOKというわけではなく、非常に根絶が難しい印象です。

そこで、まずシバンムシを寄せ付けなくするため、ヒバ油を東急ハンズで購入。青森県に生えているヒノキ科のヒバという樹木のエッセンシャルオイルだそうで、ハーブの匂いは好きなくせに、なぜかこの匂いにはめっぽう弱いのだそうです。

前回のヤモリ除けの時に作った要領で、ヒバ油、水、エタノールを混ぜてスプレーが完成しました。

私がシバンムシを目にしたのは、ベッドのある寝室のみ。キッチンでは目にしたことがなかったため、どこから出てきたのかわからなかったものの、まずはこのヒバ油スプレーを寝室中に吹き付けました。

この匂いが嫌いなんだから、きっとどこかへ行くだろう…と高をくくっていると、次の日も次の日も、あざ笑うかのように出てきて、最終的に寝室から洗面所、隣の部屋の入口付近にまで数匹みるほど、その数は増えていってしまいました。

シバンムシが好きな食べ物類はもちろん寝室にはないし、そもそも私は寝室で食べ物を持ち込まない主義なので、とにかく発生源がわからず、できる限り毎日綺麗に拭き掃除もしていました。

しかし、それでもシバンムシの数は減らず、2週間も経つと家に帰りたくなくなり、軽くノイローゼになってしまいました。

そこで、自分がシバンムシを見かけた場所をイラストで描いて客観的に見てみようと思い、家の見取り図の中に、見つけたポイントを小さな〇を付けていったところ、ベッドが一番見かけた数が多かったのです。

そこでピン!ときたのが、ベッドの土台と床とのわずか2センチの隙間。ベッドの土台がとても重く、今まで動かした事がなかったのですが、もうそこしか、考えられませんでした。

発生源となった意外なモノ

ベッドの下が怪しい、と思い、初めて重たい土台を動かしたところ、その下からは、思いもよらなかったモノが出てきたのです。。。それは…

犬のチューイングガム!

なんと、前に住んでいた人のペットの犬用のガムが出てきたのです!もちろん、犬が噛んだ使用済みの物なので、口に入っていたドッグフードのカスらしきものも散乱・・・

シンガポールでは…いや、同じことがベトナムに暮らしていた時もあったので、これはアジア全般なのだと思いますが、引っ越した先の家具付コンドで、ベッドの下や冷蔵庫の中など、時々汚い状態のまま引き渡されることがあります。

今回引っ越したコンドでは、全体的には一見綺麗だったので安心していましたが、ベッドの土台と床の隙間だけ、死角となっていたのです。

シバンムシの特徴の一つに、「ペットフード」も好物の一つと書いてあった情報を思い出し、これが発生源に間違いない、と確信しました。事実、その周辺に5匹ほど集っていたのです。

インターネットの情報では、増殖を許してしまうと5匹どころじゃなく、ものすごい数になるようですが、今のところ犬用のガム周辺には10匹もいなかったので、すぐに掃除し、ガムやカスを捨ててまずは発生源を無くすことに成功できました。

ただし、シバンムシが卵を産み付けてそれがどこかにある場合、まだ残党との闘いが待っています。寝室以外でも見つかっている以上、他に城を築かせてはならないと思い、プロの業者へ相談したところ、返ってきた見積もりは、バルサンを焚く処理で一回350シンガポールドル(約2万8000円(泣))。

それも、一回で根絶できるとは限らないので保証はないとのこと・・・

やはりプロでも駆除が難しい虫なんだなとわかりました。ただ絶滅まではすぐそこに来ている気がしたので、それから2日間に1回、ベッドを動かしては拭き掃除をしてヒバ油スプレーを吹きかける、という処理を繰り返したところ、シバンムシを見る頻度が徐々に減っていくのがわかりました。

必殺アイテムをゲット

毎日出ていたシバンムシが、2日に1回、4日に1回…と徐々に減ってきているものの、なかなか根絶までいかず悩んでいたころ、たまたま通りがかったチャイナタウンの雑貨屋の殺虫剤コーナーで、何やら怪しい茶色の小瓶の殺虫剤「Deodorised Insecticide 」が目に留まりました。

説明書きを見ると、「Beetle」に効く、と。そう、このシバンムシ。英語だとカブトムシと一緒で、ビートルというんです。効果がある対象の虫にBeetleと書いてある殺虫剤はなかなか売っていないので、すぐさまレジに持っていくと、お店のおばちゃんが、この薬はとても強力だから、小さい子供がいる家では使えないものだとか。成分名を見ると、「Synthetic Pyrithoid=合成ピレスロイド」とありましたが、水で薄めて使うタイプなので、原液なのかもしれません。

とにかく早く根絶したい!と思った私は強めに希釈してベッドの隙間にすぐさまスプレー。

それを2日に1回、3日に1回、と繰り返していった結果…

ついに、ついにシバンムシを根絶したようです!!!

この2週間、家じゅうどこを見ても、彼らの姿は一匹も見かけません。一応、ヒバ油スプレーをたまにシュッシュと吹きかけたりしていますが、出てくる気配すら無くなったような気がします。

悩んでいる方へ

今回闘ったシバンムシ、調べてみると、アジアだけじゃなくて日本でも特に夏ごろ、悩んでいる方が少なくないようでした。

私もノイローゼ気味になるほど悩んだので、他の人の気持ちもすごくわかるのですが、ぜひ以下のことを試して諦めずに頑張ってみてほしいです。

  1. 発生源はない、と思いこんでいても、必ずどこかに死角があるので、めんどくさがらずに一つ一つ潰す覚悟で掃除しましょう。
  2. 発生源を取り除いても、必ず残党がいます。それらが繁殖する前に、毎日発生源の周辺や出没した場所を綺麗にしてヒバ油のスプレーをかけたり、シバンムシに効く殺虫剤を一週間に1度でも吹きかけておくと、二度と現れません。
  3. 見つけたシバンムシを手で軽く潰しても生きている生命力の高いものもいるので、ゴミ箱に捨てたやつが出てくる可能性もあります。トイレで流すなどして、100%水没させた方がいいです。成虫が死ねば、幼虫の数も必然的に減るので、一匹一匹をちゃんと殺していくことがコツです。

久々の虫ネタでしたが、皆さんもシバンムシにはご注意を!







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。