シンガポールでの新型コロナウイルス(COVID-19)について(2020年3月18日午後5時時点・速報付!)

2020年3月18日午後5時現在、シンガポール国内の感染者数(累計)は266人となっています。そのうち退院者数は114人に上り、現在治療中の方も、殆どが安定した症状、もしくは回復傾向にある一方で、14人の重症患者が集中治療室で治療を受けています。

最近の傾向として、海外旅行から帰国した人の感染例が増加していることから、保健省では今後30日間、不要不急の海外旅行を自粛するよう呼び掛けています。

既にASEANや日本などの一部の国への渡航歴がある人は、シンガポール入国と同時に14日間の自宅待機(Stay-Home Notice)の対象となっています。(*)

*先ほどの発表で、2020年3月20日23時59分より、全ての国からの入国者が14日間の自宅待機の対象となりました。(旅行客に対する、中国、フランス、ドイツ、イタリア、イラン、韓国、スペインからの入国禁止も継続します。)

今後も国外の状況によって、入国禁止とする対象国が増える可能性もありますので、これからシンガポールへ入国する方は、引き続き保健省の通達にご注意ください。

◎渡航・入国制限の情報は前回の記事をご参考ください↓

本日のアップデート情報は以下の2点です。

1.マレーシアの国内封鎖

今週の主な動きの一つは、マレーシアの国内封鎖の影響です。

3月16日時点で、シンガポール政府は、マレーシアを含むASEAN諸国からの渡航者に、14日間の自宅待機命令(Stay-Home Notice)を決定しました。

一方で、マレーシアから陸路で入国するシンガポール人とマレーシア人においては、同ルールを適用しないとの発表をしていました。

しかし、国内感染が深刻化するマレーシアにおいて、本日3月18日から3月31日まで、マレーシア全土で移動制限を行うことを決定。これにより、マレーシア人の海外渡航、および外国人のマレーシア入国は禁止となりました。

つまり事実上、陸路でもマレーシアとシンガポールを行き来することが不可能となりました(*)。

*マレーシア国内で必要不可欠となる医療等のサービス従事者の場合、外国人でも再入国が認められています。

ジョホールバルからシンガポールには、1日当たり約41万5000人が往来しており、そのうちの大半は、マレーシアからシンガポールへ通勤している人と見られます。

その中には、シンガポールで必要不可欠となる医療・警備・清掃などのサービスに従事する人もいるため、現在シンガポール人材開発省(MOM)は、対象の従業員がいる企業への助成金(シンガポール国内での宿泊補助)や、ホテルや空き物件で居住場所の確保を進めています。

雇用主は、対象となる従業員に対し、シンガポール国内の親戚や友人、同僚の家などに滞在するように推奨することも可能ですが、シンガポール国内に、候補となる居住場所が無い人は10万人に上ると見られており、ツテが無い人に向けて、急ピッチで宿泊場所の準備が進められています。

またシンガポール国内で一部、「マレーシアからの物流が止まり、品不足に陥るのでは?」という懸念からパニック買いが発生しました。

しかしシンガポール政府はマレーシア政府との協議により、物流を止めないことや、国内の在庫量は2~3か月を目安に充分確保されていることなどを発表しています。

不安を煽る情報には気を付けて、パニック買いをしないようにしましょう。

2.フードデリバリー業者の対策

シンガポールの3大フードデリバリー業者、GrabFood、foodpanda、Deliverooでは、COVID-19の感染リスクを最小化するため、新しいオプションを発表しました。

例えば、foodpandaとDeliverooでは、注文者の希望に応じ、ドライバーからの直接手渡しを避けて、商品をドアの前に置いておく受け取り方法を追加。ドライバーは1メートル以上離れた場所に立ち、注文者がきちんと商品を受け取るのを見届けてから、その場を離れます。

またGrabFoodでは、注文者とドライバーは、接触した相手が体調不良であるとわかった場合、フィードバックフォームにて双方が報告することができます。このフィードバックにより、何度かフラグが立った人は、GrabFoodのサービスを利用する前に病院に行き、健康状態を証明する必要があります。

在宅勤務や外出時間の減少により、フードデリバリーの利用料が増えた、という方も少なくないと思いますが、お互い感染リスクを減らすため、ぜひこうしたオプションを活用していきましょう。

3.今気をつけるべきこと

突然の入国制限や日々増加する感染者の報告例などで、この記事を読んでくださっている皆さんにも、心理的なストレスや疲労が重くのしかかっていると思います。先の見えない状況で、不安に思う気持ちは当然のことです。

しかし、筆者が記事を投稿するにあたり、日々情報を調べていく中で実感することは、シンガポール政府は、医療面でも経済面でも、最善の対策を講じようと必死に動いてくれているということです。

そうした政府の努力に対して私たちができることは、衛生管理に努め、感染リスクを広げる危ない行為を避け、健康に気を付けて毎日過ごしていくことしかありません。

ぜひ一人一人が小さな心がけを守り、一刻も早くシンガポールの状況が改善されていくよう、一緒に頑張っていきましょう。

(参照元)