シンガポールでは、街中でめったに蚊を見ることはありません。
その理由は、シンガポールは国家主導で蚊の駆除を定期的に行っており、蚊が発生するような水たまりを作っただけでも、最大80万円相当の罰金刑が課せられてしまうからです。
そんなシンガポールでは、住居に網戸が付いていないのが一般的ですよね。
蚊がいないので網戸を必要とする人が少ないのかもしれません。しかし網戸文化で育った私たち日本人。網戸が無いため落ち着かなかったり、高層階で網戸が無いと窓を開けた時に怖いと思う人もいるでしょう。
そこで、今回筆者は、大嫌いなヤモリが家の中に入ってこないようにしつつ、家の換気を効率的に行うにはどうしたらいいかを考え、網戸を設置することにしました。
賃貸物件でもOKな方法ですので、網戸を考えている方はぜひご参考にしてください。
網戸の設置方法(業者vsDIY)
網戸の設置方法は大きく分けて2つ、”自分で作る”か、”業者に頼む”かです。
網戸を自分で作る
賃貸物件で壁に穴をあけられないという人も多いかと思いますが、シンガポールの網戸はマグネット式で、壁を傷めることがありません。
コストを安く抑えたいという人は、Qoo10(キューテン)などのショッピングサイトで”Insect Screen” “Mosquito Net”等のキーワードで検索すると、網戸のパーツのみ購入することができます。
以下の網戸の場合は1.2m×1m程度の大きさのフルセットでおよそ30ドルです。
WWW.QOO10.SG
自分でうまく窓枠に合うように長さを調整したり、途中で線が曲がったりしないように接合しなければなりません。不器用な方にはおススメできません。
オンラインでの購入の場合は品質も不明確なので、耐久性はあまりこだわらないというDIYタイプの方にはおススメといえるでしょう。
網戸を業者に頼む
一方コストはかかりますが、施工実績もある業者に頼むのが最も安心できる方法です。
今回筆者は、ローカルの会社で「PEACEON SCREENS PTE LTD」という、政府系の建物や病院の施工実績のある業者に注文をしました。
オーダーは簡単で、公式ウェブサイトのEnquiry Form(問い合わせフォーム)から見積もりを依頼するだけです。
後日業者から電話があり、網戸の見本を持って査定に来てくれます。
網戸の設置まで
査定の際、窓枠に合うようなマグネットの色を決めたり、固定用の追加のパーツが必要であれば、それらを見積もってもらいます。金額がOKであればオンラインで決済を行い日取りを決めます。
今回筆者宅では、約1m×60cm四方の窓4か所で、409.85ドルの費用が掛かりました。
当日は、職人さんが窓枠の掃除を軽くしてから行ってくれますので、基本的に準備は何も要りません。
ただし網戸のマグネットは強力な接着剤で貼っていきますので、取り付けた後、しばらく窓を開けて換気をする必要があります。
大雨の時などはあまりおススメできず、10分程度窓を開けていても大丈夫なタイミングに来てもらう方がよいでしょう。窓4か所でかかった時間は45分程度でした。
網戸の完成
網戸の設置が完了すると、ネットの外し方、取り付け方など教えてくれますが、基本的には付けっぱなしです。
窓を開けるときに少し角の部分を持って開いてノブを開ける、といった利用方法になります。
マグネット式ですので、開け閉めの際、両方のマグネットがきちんとぴったり合っていないと隙間ができてしまいます。注意点はそれだけです。
日本の網戸とは機能は多少異なりますが、見た目も自然で、安心して換気を行う事ができるようになりました。
今回の業者では、穴をあけて建てつける方法で、スライド式の網戸を設置することも可能です。
しかし賃貸物件では基本的にそういった工事はできないので、今回紹介したようなマグネット式をおススメします。
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