【24】5月16日(日)~6月13日(日)迄・感染対策ルール強化!店内飲食禁止、人の集まり2人迄、原則在宅勤務など

こんにちは。ライターEtsuma(@Etsuma2)です。

本日5月14日、シンガポール保健省(MOH)は、現行のフェーズ2における、コロナ感染対策ルールの更なる厳格化を発表しました。

対象期間は、5月16日(日)~6月13日(日)までの4週間となっています。

今回は、気になる国内クラスターの最新状況、ルールの変更点、6月から義務化される公共飲食スペースの片づけについて、まとめていきます。

国内の感染状況(2021年5月14日付)

本日の新規感染者数は52人、そのうち市中感染は24人、輸入型ケースは28人です。移民ワーカーの寮から感染者は出ていません。これまでの国内累計感染者数は61,505人、ICUで治療中の重症患者は、現在3人となっています。

市中感染者のうち、13人はチャンギ空港クラスターの感染者で、本日時点で合計59人の国内最大クラスターとなっています。

チャンギ空港のクラスターは、5月6日、ターミナル3で働く88歳の清掃員に初の感染が見つかり、その後、他の清掃員や空港職員、小売店店員や、空港内のコピティアム(コーヒーが飲める場所)に訪れていた一般客の女子学生など、感染が次々と発覚していきました。

現在、約9,000人の空港スタッフが検査を受けているほか、5月3日以降、チャンギ空港ターミナル1、3・ジュエルを訪れていた人には、保健省(MOH)より通知があり、自宅待機要請・無料検査の案内が来ています。

実は筆者の知人も、保健省から今回通知を受け取っており、現在自宅待機をしています。週末で多くの家族連れや若者で溢れていたようなので、同じように自主隔離をしている人は多いものとみられます。

チャンギ空港は、5月13日~26日まで、ターミナル1、3、ジュエル(Jewel Changi Airport)への立ち入りは禁止となっています。(※乗客や一部の空港関係者は除く。ターミナル2は2020年5月1日より閉鎖中。)

5月16日からの新ルール

本日発表された新ルールは、「店内飲食禁止」「人との集まり2人迄」など、現行のフェーズ2より更に厳しい措置となり、急遽対応に追われた方も多かったのではないでしょうか。

シンガポール保健省(MOH)の発表に基づき、主なポイントをまとめてみました。

本日発表の新ルール
  • 人との集まり・・・1組あたり2人迄・1日2回迄。家への訪問者は1日2人迄。(ただし、祖父母が孫の面倒を見ているケースは、カウントに入れなくてもよい)
  • 職場・・・原則在宅勤務。複数の職場への配置禁止。職場内での交流・集まり禁止。
  • 飲食店(ホーカー、フードコート含む)・・・店内飲食禁止。持ち帰りとデリバリーのみ可。
  • 宗教的な集まり・礼拝・・・マスク未着用NG、歌・管楽器の使用禁止、事前テスト実施で100人以下、テスト未実施で50人以下まで可。
  • ショッピングモール・ショールーム・・・収容キャパシティは、1人あたり16sqm。Lucky PlazaとPeninsula Plazaの入館ルールは継続。(日曜日の入館数を個人識別番号の下一桁の偶数・奇数で制限)
  • 観光施設・ショー・・・収容人数は25%以下。各種ショー(屋内・屋外)は、事前テスト実施で100名人以下、テスト未実施で50人以下まで可。
  • 博物館・図書館・・・収容人数は25%以下。
  • 映画館・・・事前テスト実施で100人以下、テスト未実施で50人以下、1グループ2人以下で各グループ間の安全距離確保、食べ物・飲み物の持ち込み禁止。
  • マッサージ・スパ・サウナ・ヘアサロン・・・マスクを取るサービス(フェイシャル、サウナ等)の禁止。
  • HBB(自宅内で行う小さなビジネス、裁縫など)・・・非接触の集荷・配送モデルのみ、継続可。
  • ツアーグループ・・・1ツアー20人以下。(今回変更なし)
  • 屋外BBQピット(公園、HDB、コンド、カントリークラブ等)・・・閉鎖。(今回変更なし)
  • MICEイベント・ライブパフォーマンス・・・事前テスト実施で100人以下、テスト未実施で50人以下、マスク未着用NG、歌・管楽器等の空気の排出が必要な楽器の使用禁止。
  • 結婚式・・・・挙式は、事前テスト実施で100人以下、テスト未実施で50人以下。披露宴は禁止。
  • 葬式・・・終日、いかなる場合も20人以下で実施。
  • スポーツイベント・・・無観客で実施可。大型の参加型スポーツイベントは中止。(今回変更なし)

上記以外に、各業種ごとの細かい指針は出ていないようです。気になる方は、直接シンガポール保健省(MOH)もしくは人材開発省(MOM)へお問い合わせください。

公共の飲食スペースでの片づけ義務化

シンガポール国家環境庁(NEA)は、6月1日より、公共の飲食スペースにおいて、食べた後の食器やゴミ類(ティッシュ、ストロー、空き缶、プラスチックボトル、食べ残しなど)を、セルフサービスで客が片づけることの義務化を発表しました。

対象はホーカーセンターのほか、フードコートやコーヒーショップなどです。

6月1日~8月31日までは、いわば教育期間のため、片づけない場合は注意のみで、罰則は設けられていません。

しかし、9月1日以降、以下の罰則がありますので注意が必要です。

  • 1回目の違反・・・書面による忠告
  • 2回目の違反・・・300シンガポールドルの罰金
  • 3回目以降の違反・・・初犯で最大2,000シンガポールドルの罰金(裁判所命令)

今回の義務化に対応し、NEAはトレイ返却コーナーをより多く設置する予定とのことです。8月末までは特に罰則はないですが、ついつい片づけるのを忘れてしまった、ということがないよう、気を付けましょう。

本日は、シンガポール在住者にとって、影響の大きいルール変更がありました。しかし、6月にアジア安全保障会議(シャングリラ会合)、8月にダボス会議、11月にはブルームバーグ新経済フォーラムと、シンガポールでは国際的なMICEイベントの予定が立て続けに入っています。

コロナ対策で国際的評価を受け、こうしたイベントを無事成功させるためにも、今は一丸となって感染対策を頑張っていきましょう。

(参考元)