【33】シンガポール新型コロナ感染拡大により規制強化~再び店内飲食が5名から2名へ!

こんにちは。ASIARIAN編集部(@SG_Asiarian)です。

シンガポールではワクチン接種率80%を超えたのち、重傷者や死者の急増はないものの、コロナ陽性者数は最多を更新し続けています。

そんな中シンガポール政府より、新たな規制強化の発表がありました。

今回は、最近のシンガポール国内感染状況、新たな規制強化の内容、コロナ陽性になった場合の対処についてお届けします。

シンガポール国内感染状況

8月10日に外食規制の緩和がされた後も、国内コロナ感染者数は200名以下で推移していましたが、ここ数日は感染者1,000人を超える日が続いており、毎日のように感染者が最多を更新しています。

UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION (23 SEP 2021)

UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION (23 SEP 2021)

酸素補給や集中治療室(ICU)を必要とする患者も、想定内ではあるものの、徐々に増えつつあります。

UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION (23 SEP 2021)

UPDATE ON LOCAL COVID-19 SITUATION (23 SEP 2021)

しかし、それ以上に軽症者の急増が想定外で、このまま軽症者が急増すると、病院での高齢者感染が急増する懸念があります。

そのため今回、医療体制が強化されるまで間、市中感染を抑えるべく規制強化されるに至りました。

新たな規制強化の内容(9月27日~10月24日)

今回新たに強化される規制は、9月27日から10月24日までの予定です。主な内容は以下の通りです。

変更点 備考
社交人数 現行最大5名から2名へ ・自宅への訪問も最大2名に
・引き続き社交回数は1日1回以下
店内飲食 現行最大5名から2名へ ・店内飲食はワクチン接種済みが対象
・ホーカーやコーヒーショップでの食事は現行通りワクチン接種有無に関わらず2名まで可能
在宅学習 小学6年生までの在宅学習(オンライン学習)を10月7日までに延長 ・幼稚園や保育園は通常営業を認めるが、保護者は可能な限り家で面倒を見ること
在宅勤務 在宅勤務が基本(職場での交流会は引き続き禁止) ・在宅勤務が不可能な従業員は毎週の抗原検査(ART)が推奨される
ブースター接種 2回目接種後6ヶ月経過の50~59歳はワクチンのブースター接種が推奨される ・60歳以上のブースター接種は既に開始され56%が接種あるいは予約済み

この変更は実施の2週間後に見直しが行われ、必要が調整される予定です。その他の変更点については、シンガポール保健省ホームページより確認ください。

コロナ陽性になった場合

もしコロナ陽性になった場合、年齢や症状により以下の4種類の対策が、シンガポール保健省より指示されます。

対策 対象 備考
自宅療養 ワクチン接種済みの12~69歳で、症状が軽症で基礎疾患なし ・24時間以内にSMSを受信し10日間の自宅隔離
・家庭内構成員もリンクから濃厚接触者として登録し隔離を要する
コミュニティーケア施設 臨床的問題がなく症状が軽度で、医療行為をあまり必要としない ・医師と看護師が常駐の施設にて治療
ステップアップコミュニティケア施設 基本的に健康だが、モニタリングが必要な基礎疾患がある ・医師と看護師が常駐の施設にて、医療用監視装置も用いて治療
病院・国立感染症センター 酸素補給や集中治療など、専門的医療処置を必要とする ・酸素補給や集中治療室(ICU)での治療

ワクチン接種済みの8割越えの現在、コロナ陽性になっても軽度の方が大半です。そのため大半の方は受信SMSの指示に従い、自宅隔離を行うことになりそうです。

また、シンガポール労働省は10月1日より新型コロナ感染者の多い地域の地図を公開するそうです。

以上、簡単ではありますが、最新のコロナ感染状況、新たな規制強化、陽性になった場合についてアップデートしました。

新型コロナによる重傷者は少ないとはいえ、感染者が拡大している事は変わりありません。多くの人が外出して行動すればするほど、感染リスクは高まります。一人一人が感染拡大を防ぐ意識を持ち、モラルある行動を心がけましょう。