シンガポールの移動は「バス」が便利!アプリを攻略すれば、どこでも迷わず、簡単にアクセス☆

シンガポール国内の一般的な移動手段といえば、地下鉄(MRT)、公共バス、タクシー、Grab等の配車サービスがあります。なかでも運行範囲が広く、コスパのいい公共バスは市民にとって欠かせない足となっています。

しかしバスは、地下鉄と違って運行経路やバス停の位置がわかりにくく、土地勘の無い人にとっては、慣れるまで時間がかかるのも難点です。

そこで今日は、バス利用が初めての人でもすぐ簡単に使える、心強い無料アプリを2つご紹介します!

SG Busesとgothere.sg

GPS機能を使ったシンガポールの公共バスのアプリは何種類かありますが、筆者は「SG Buses」を愛用しています。

SG Busesでは、自分のいる位置から近いバス停を探し出し、そこに何番のバスが来るか、何分後に来るか、どういうルートを通るか、どういうバス停に止まるか、などの情報がタイムリーに検索できます。

このアプリの良いところは、事前に乗りたいバスが混んでいるかどうかわかる点と、二階建てバス(double deck)かどうかがわかる点です。(※特に出社・帰宅のピーク時間は、1階建てと2階建てのバスで混雑具合の余裕に差が出るため重要なポイントです)

もう一つのアプリは「gothere.sg」です。

gothere.sgは特定の目的地への行き方を検索するアプリで、バスだけでなく地下鉄、タクシーを使った場合の、様々なルート検索ができます。シンガポールの土地勘が無い方は、まず最初にこのアプリを使って、自分の行きたい場所まで最適な移動手段とルートを確認してから、必要に応じてSG Busesを使う事をおススメします。

SG Busesと同じように、目的のバスが何分後に来るか、といったタイムリーな情報も表示されるほか、日付と時間を指定すれば、その時間に運行する予定のバスを反映した上で検索結果を出すことができます。また地下鉄を使う場合は、目的地に最も近い出口が表示されますので、効率よく目的地までルートを辿る事ができます。

それでは、具体的なアプリの見方について確認していきましょう。

SG Busesの基本的な機能

まず、アプリを開くと、一番下に「Nearby(近いバス停検索)」「Bookmarks(お気に入り)」「Search(一般検索…バスの番号や道の名前等から)」「Buses(バス一覧)」「Roads(道のリスト)」の5つの検索方法があります。土地勘が無い方は、「Nearby」を選択し、まず自分がいる位置に最も近いバス停をチェックしてみましょう。

バス停にはそれぞれ番号が振られていますので、番号を確認すれば、似たようなバス停の名前でも間違える心配はありません。

自分のいるバス停のところを開くと、何番のバスが何分後に来るかといった情報が一覧で表示されます。ここで、黄色はバスが混雑していることを表し、白は特に混雑はなし、緑の「Arr」は、1分以内に到着する事を表します。また灰色で「double deck」となっているバスが二階建てバスの事になります。

この例では、クラークキー駅E出口のバス停から、ラッフルズホスピタルまで行くため145番のバスに乗ったと仮定します。先ほどの145のバスのところを開くと、上記のようなGPS付きの地図が表示され、自分が乗ったバスが青いマルでどこにいるか表示され、次に止まるバス停をクリックすると、バス停の名前や止まるバスの番号がわかるので、バス同士の乗り換えの時にも便利です。

gothere.sgの基本的な機能

まずアプリを開くと、「Map(地図)」「Directions(道順)」「Buses(バス)」「Malls(ショッピングモール)」「Promotions(プロモーション)」と5種類の検索軸が表示されますが、目的の場所に馴染みが無い方は、まず「Directions」を開きましょう。

「Directions」を開くと、「Leaving from (出発地点)という画面になり、キーワードを入力するスペースが出てきます。ここに、出発地点の建物の名前か住所を入れましょう。さらに進むと、今度は「Going to(目的地)」の画面になりますので、同じように、目的地の建物の名前か住所を入れましょう。

ここでの例では、MRTクラークキー駅から、ラッフルズホスピタルに行くルートを検索したと仮定します。すると、下の図にあるように、バス、地下鉄、タクシー、それ以外の車と、4種類の検索結果が表示されます。

一番安くて移動時間が短いバスを選んだとします。すると、下記のように、細かいルートが表示されます。ここでは、クラークキー駅から、歩いて60メートルのところにある、MRTクラークキー駅E出口のバス停(バス停番号04222)で、145番のバスに乗るように指示が出ています。145番の下には小さく「3 MIN」とあり、3分後に145番のバスが来ることが確認できます。バスに乗って8分後(4駅後)に到着するBugis駅のバス停(バス停番号01113)で降り、そこから歩いて128メートルのところが目的地となっています。

画面右上の「MAP」を押すと、そこからGoogle Mapのように位置検索ができます。

こちらのMap上でも、自分の乗っているバスは青いマルで表示され、今どこにいるかが確認できます。バス停マークをクリックすると、SG Busesと同じように、バス停の名前と何番のバスが止まるかが確認できます。

アプリを使う際の注意点

さて、ここまでおススメのアプリの概要をご紹介しましたが、最後に注意点が2つあります。

まず1つ目は、バスの時間は地下鉄と違って、道路の渋滞状況によって随時、見込み時間が変わるということです。そのため、朝のラッシュアワーなど混みあう時間は、アプリで表示された時間をそのままうのみにせず、約2倍くらいの時間を見積もって利用した方がいいでしょう。

2つ目は、F1グランプリなど、特別なイベントのために道が閉鎖されたりバスのルートが変わった場合などは、アプリ上はルートが更新されません。一時的ではなく、完全にルートが変わった場合はアップデートされますが、イベントの最中はバス停に張り出される各案内をよく読むことをおススメします。

上記が注意点になりますが、これらの無料アプリを使ってコツをつかめば、シンガポール国内で行ったことのない場所にいつでも気軽に行くことができ、行動範囲が広がることは間違いありません。ぜひアプリを活用しましょう!