【7】シンガポールでの新型コロナウイルス(COVID-19)について(2020年3月21日午後9時点・22日速報付!)

【2020年3月22日速報!】
2020年3月23日23時59分より、全ての旅行客、必要不可欠なセクター(医療・物流等)以外の就労ビザ保有者とその配偶者は、入国禁止となります。

2020年3月21日、シンガポールで初のCOVID-19による死亡例が確認されました。

政府の報告によれば、死亡したのは75歳のシンガポール人女性と64歳のインドネシア人男性で、二人とも心臓疾患があったそうです。

75歳の女性は、2月23日より集中治療室に入っており、The Life Church and Missions Singapore(教会)での集団感染のうちの1人でした。

64歳の男性は、3月13日前にシンガポールに入国した時には肺炎を患い、既に重症だったとのことです。
※現在、ASEAN国籍の渡航者は、事前に健康証明書をシンガポール保健省に承認してもらわないと入国できないルールとなっています

大変残念な結果となりましたが、1月23日に初の国内感染者が発見されてから2か月間、死者を一人も出さなかったのは、保健省を始めとするシンガポール政府の合同チーム、最前線の医療従事者の方々の不眠不休の尊い活動のおかげに他なりません。

国内感染者の数が増加する中、一人一人が拡大防止のためにできることを頑張っていきましょう。

人材開発省(MOM)からの勧告

3月20日23時59分より、全ての国からの渡航者は、シンガポール入国と同時に14日間の強制自宅待機(SHN)の対象となっています。

しかし人材開発省(MOM)では、ルール変更前の3月14日~20日の間に帰国した従業員も、14日間のLeave of Absence(LOA)の対象とするように勧告を出しました。

LOAはSHNと異なり、日用品の買い出しなどで外出することは認められています。ただし外部との接触は最小限にし、毎日検温をするなど、健康状態のモニタリングをする必要があります。

イベント自粛の追加ルール

これまでは、チケット制のイベントのみ中止の対象となっていましたが、2020年6月30日まで、250人以上のいかなるイベントも中止をしなくてはなりません。

また250人以下であっても、参加者の配置を最低1メートル以上離したり、健康状態スクリーニングの実施等、開催条件をクリアしなければなりません。

シニア向けのクラブ活動の中止は、4月7日まで延長となります。

飲食店や映画館等のエンターテイメント施設においても、異なる来場グループがそれぞれ1メートル以上離れるように、席を配置するように義務付けられました。

Trace Togetherアプリ

シンガポール政府は、感染経路追跡を強化し、より迅速に拡大を阻止するため、TraceTogetherというアプリをリリースしました。

このアプリを使うと、携帯番号ごとにID番号が作られ、Bluetooth機能によりID情報が交換されデータとして蓄積されていきます。
個人情報やロケーション情報は抜き取られず、あくまでIDのみが交換されます。どのIDとどのIDが近距離にあったかを証明するもので、データは21日間しか残りません。

これまでの感染経路の調査では、陽性と判断された方が、過去14日間の行動歴を思い出すときに記憶力を辿ることに限界がありました。

しかしアプリの情報を使えば、より早く感染者と近距離にあった人に通知することができ、早期発見・拡大防止につながると見られます。

このアプリは、DORSCONがGreenに下がった時に終了となります。(終了と同時に、削除方法についての通知が来ます。)

個人を特定するような情報が洩れる心配はなく、アプリのデータは保健省や警察の調査に大きく役立ちますので、ぜひ皆さんもインストールしてみてください。

国内感染が拡大し、渡航・入国・集会等の制限が厳しくなってきていますが、政府の指示にきちんと従い、一人一人が感染防止を意識していきましょう。

(参照元)

(追加参照先)