2020年6月19日(金)より、シンガポールはいよいよ「フェーズ2」に突入することが決定しました!
他国に比べ、慎重に緩和を進めているシンガポールですが、昨日の発表により、様々なサービスが営業再開となることがわかりました。このフェーズ2では、全学校の通学が再開されるほか、人との集まりも制限付きでOKとなります。
今回は、政府からの発表内容を元に、フェーズ2で許可される活動・入国制限の状況についてアップデートします。
フェーズ2で再開可能なビジネス
フェーズ2では、以下のビジネスが再開可能となります。
- 店内飲食(1テーブル5名まで。テーブル間は最低1メートル以上距離を置く。)
- 小売店(大型店では、人混みや長蛇の列を作らないようにする。)
- スポーツジム、プール、スパ
- 学習塾、習い事(ボイストレーニングのみ不可)
- アートギャラリー
もちろん、出入りの際にはSafeEntryシステムでチェックイン・チェックアウトを求められるほか、サービス運営会社は、衛生管理、安全な距離を保つための工夫を行わなければなりません。
人との集まり・家への訪問は1グループ5人まで可能ですが、以下の活動はまだ再開できません。
- 宗教的な集会
- 図書館、博物館
- カンファレンス、展示会会場、コンサートホール
- バー、ナイトクラブ、カラオケ
- 映画館、シアター
フェーズ2では、制限付きで家族以外の友人とご飯に出かけたり、集まることができるようになりますが、上記のエンターテイメント業界や大きなイベントはまだ再開できませんので、もうしばらくの辛抱となります。
入国制限について
現在シンガポールは、特定の国・地域(*)を除き、出張や旅行を目的とした、短期滞在者の入国は禁止となっています。
*特定の国・地域の緩和については、前回の記事をご参照ください↓
シンガポール国民、永住者、長期滞在ビザ保有者は、以下の条件で入国可能となります。
- シンガポール国民・永住者・・・入国後、自宅で14日間自主隔離。終了日前にPCR検査を受ける。
- LTVP、EP、DPなどの長期滞在ビザ保有者・・・ビザを発行する管轄の事前許可を取得。入国後、自宅で14日間自主隔離。終了日前にPCR検査を受ける。
※PCR検査は政府指定の施設で1回200シンガポールドルとなります。
※LTVPはICA、EPやSPassといった就労ビザはMOMの管轄になるため、渡航前にそれぞれの機関のApprove Letterが必要です。
観光客が入国できるのはまだまだ先になりそうですが、一時的にシンガポールを離れた人にとっては、ようやく帰国の目途がつけられるかもしれません。
在宅勤務について
様々なビジネスが再開されるフェーズ2ですが、政府対策本部は、フェーズ2においても、在宅勤務をデフォルトとして継続するよう強調しています。
在宅勤務に限界がある場合は、異なる勤務シフトをアレンジしたり、スプリット体制を取ることを奨励しています。
その理由は、一度に全従業員を同じ職場に戻してしまうと、また感染者が発見された場合、全員隔離が必要となり、再度ビジネスを停止させてしまうことの方が、雇用主にとっての打撃となるからです。
また在宅勤務を継続することで、通勤時の人混みが減り、市中感染のリスクの軽減にも繋がります。
フェーズ2においても、マスク着用、1メートル距離を保つ、衛生管理の徹底は必須となります。会社では、なるべく従業員を一か所に集中させない工夫をすることが必要といえそうです。
アップデートは以上になりますが、感染リスクはゼロになったわけではありませんので、決して油断することなく、フェーズ2を乗り切りましょう。
(参照元)
- シンガポール保健省:
“GRADUAL RE-OPENING OF TRAVEL AND CHANGES TO BORDER MEASURES” - ザ・ストレーツ・タイムズ紙:
“Working from home will continue to be default in phase 2 to reduce Covid-19 transmission: Lawrence Wong”
“Coronavirus: S’pore to start phase 2 reopening on June 19; F&B dine-in, social gatherings of up to 5 people allowed”