シンガポール・日本間の短期出張がついに解禁!国内観光地の制限緩和もスタート♪

こんにちは。ライターEtsumaです。

シンガポールの新型コロナウイルスCOVID-19の感染状況は、2か月間死亡者ゼロ。一日当たりの市中感染の数も、ここ一か月ほど10人を超えていません。

長い自粛期間を経て、状況が落ち着いてきたシンガポールで、嬉しいニュースが舞い込みました。

9月18日より、シンガポールと日本両国は、ビジネス目的の短期渡航者の受け入れを開始しました。日本政府にとって、短期出張者の往来を再開するのはシンガポールが初めてとのことです。

またシンガポール国内では、観光施設や屋外公演の人数制限が大幅に緩和されることも決まりました。

今回は、待ちに待った渡航解禁と、国内観光についての情報をアップデートします。

ビジネストラックについて

日本政府の発表では、「入国後14日間の自宅等待機期間中も、行動範囲を限定した形でのビジネス活動を可能とするスキーム」を、ビジネストラックと呼んでいます。9月19日現在、このビジネストラックが可能な国は、シンガポールのみとなっています。

シンガポール⇔日本の各手続きは、外務省のホームページ等を参考にしていただければと思いますが、基本的に必要なものは「申請書」「行動計画書」「PCR陰性証明書」です。

それぞれの国に到着後、PCR検査を受けて2回目の陰性結果が出れば、正式に活動が許可されます。ただし両国とも、滞在中は追跡アプリを使用することが義務付けられます。

入国後14日間は、事前に提出した行動計画書に則り、訪問先の受け入れ企業が手配した車で、申告した場所とホテルとの往復のみ許可されますが、計画書に載っていない場所への移動は許可されません。コンビニに勝手に出歩くといった事もNGのようです。

このように入国後14日間は、行動計画書に則って動く必要がありますが、15日目以降は自由に行動することができ、最大30日間まで滞在が可能となっています。

これまで14日間隔離の負担がネックで出張に行けなかった人も、一定条件を満たせば事業活動が可能になりますので、ぜひこれを機に渡航を再検討してみてはいかがでしょうか。

観光施設・屋外公演の制限緩和について

シンガポール政府観光局(STB)は、これまで国内観光施設の入場制限を、最大収容人数の25%までとしていましたが、9月18日より、50%に引き上げることを決定しました。

屋外公演では、1グループ50人を5グループまで作ることが可能になり、最大250人の収容が可能になります。ただし、各グループ間と、グループ内での人と人との距離は、それぞれ指定されたセーフディスタンス(安全的な距離)を厳守する必要があります。

シンガポール動物園、ナイトサファリ、リバーサファリはさっそく収容人数を拡大するほか、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイでは、中秋節のライトショーやクリスマスの特別ディスプレイを予定しているとのことです。

海外へ観光に出る機会が減った今、シンガポール国内の観光地へぜひ足を運んでみてください。

Trace Togetherトークン

最後に、シンガポール国内在住者の方の多くが気になっている、追跡アプリ「Trace Together」のトークンについてお話します。

シンガポール政府が開発したTrace Togetherは、現在、集団生活を行っている移民ワーカー以外、義務化されていません。ただし、国内感染状況の対策のため、政府から強く推奨されています。

現在、人口の約半数にあたる240万人がアプリをダウンロードしていますが、アプリに関して、2つの問題点がありました。

1つ目は、バッテリーの消費量が激しいという点。2つ目は、スマホを持っていない高齢者や子供が使用できないという点です。

その問題に対処するため、9月14日より、シンガポールの各地のコミュニティセンターで、専用端末(トークン)の無償配布が始まっています。

こちらも義務化されていませんが、バッテリーの消費が気になるという方は、トークンをもらうことでアプリを消すことができます。

政府のウェブサイトで郵便番号を入れて検索すると、最寄りのコミュニティセンターを調べることができます。

持参するものは、EPカード等のバーコード付き身分証明証のみで、受取カウンターで、使用方法についての説明を受けます。子供への配布は7歳以上が対象となっています。

1分間に1回、緑のランプが点灯する間は電池がありますが、ランプが消えると電池切れとなります。通常6~9か月ほど持ちますが、電池が切れたり故障した場合は、コミュニティセンターで新しい物と取り換えてくれます。

シンガポールの感染状況が急速に落ち着いてきたのも、こうしたアプリやトークンにより追跡調査が効率よく行われている結果だと思いますので、まだTrace Togetherを使っていないという方は、ぜひ検討してみてください。

少しづつではありますが、着実に経済再開のステップを踏んでいるシンガポール。1日あたりの感染者ゼロが発表される日も、そう遠くないかもしれません。

(参考元)