シンガポールの寄附金控除がお得!コミュニティー・社会に貢献しませんか?

最近、ヨガのインストラクター資格を取りました。ヨガを通して人に対して優しく、穏やかな気持ちでいたい、Dongbakaです。

今日はシンガポールの寄付金控除について紹介します。今まで寄付をした事がなかった人でも、これを機に始めてみるのはいかがでしょうか?

シンガポールの寄附金控除制度

シンガポールでは、政府から認可を受けた特定の団体に寄付をすると、寄付金額の2.5倍の金額分の税金が控除されます

このような団体はInstitutions of a Public Character (IPCs)と呼ばれていて、以下のような条件で政府から認可を受けます。

  • 非営利である事
  • 非営利を目的として、設立された事
  • 社会に恩恵をもたらす目的を達成するために活動をしている事

日本の「特定非営利活動法人」と似たような制度です。

シンガポールの寄付政策

寄付を受けた団体に対して、政府からも奨励金を支給する事で、Institutions of a Public Character (IPCs)の活動を支援する政策を取っています。

例えば下記のような団体です。

Community Development Councils(CDC)

2018年度(今年の4月から)、Community Development Councils(CDC)に寄付された金額の3倍の金額を、政府が奨励金として団体に支給するようです。

寄付された金額は所得が低い家族、生涯を持った方々の自立サポートのために役立てられます。サポートの内容はITや言語の分野における職業訓練費用として使われます。

シンガポールの寄付に関する教育制度

シンガポールの町中で、学生は募金箱を持っているのを見たことがありませんか?

シンガポールのPrimary schoolからSecondary Schoolまで、課外活動としてボランティアをする事が義務付けられています。

Community Involvement Programme(CIP)と呼ばれ、1998年から開始されました。社会への意識を根付かせ、コミュニティー・社会・国全体に貢献する感覚を身に着けさせるプログラムなのです。

学生は一年に6時間のボランティア活動をする事が義務付けられます。Primary School(6歳~12歳位)であれば、ハンドクラフトを作って寄付金を募ったり、エコガーデンを作ったりします。

Secondary School(13歳~17歳位)は街頭で募金を募ったり、図書館で手伝いをしたりします。

私はこの教育制度を知った時、感動しました。大人になってもボランティアを経験した事がない日本人はたくさんいると思います。

若いうちからボランティア活動に参加させる事で、「社会に貢献する」とか「人に感謝される」感覚が掴むのに役立つと思いました。さすが、シンガポール!

日本の寄付控除制度

日本でも寄付控除制度というものがあります。最近では「ふるさと納税」が有名なので、制度について知っている人が多いかもしれません。

日本の寄付控除制度の計算方法は下記の通り。

(1)所得控除の適用を受ける場合の寄付金控除額の計算式

  • 寄付金額-2000円
  • (※寄付金限度額は総所得の40%)

(2)税額控除の適用を受ける場合の寄付金控除額の計算式(所得税額の25%まで)

  • (寄付金額-2000円)×40%(政党などへの寄付は30%)
  • (※寄付金限度額は総所得の40%)

では、日本とシンガポールの寄付金控除を比較してみます。

例えば、日本で年間8000円の寄付をしたとします。(1)の計算式を当てはめてみます。

【寄付金額-2000円=寄付金控除額】
8000円-2000円=6000円

税金を計算する際の基になる「課税所得」から6000円が差し引かれます。

シンガポールの場合はどうでしょう。シンガポールで年間100ドル(日本円の8000円相当)を寄付したとします。

【寄付金額 x 2.5倍=寄付金控除額】
100ドル x 2.5 =250ドル(日本円の2万円相当)

税金を計算する際の基になる「課税所得」から250ドルが差し引かれます。

更に、この「課税所得」によって税率がかけられます。一般的なOLである自分は、日本では所得税の税率は20%です

しかし、シンガポールではなんと7%!一目瞭然で、シンガポールの方がお得!!

寄付団体の選び方

どうせ寄付をするならば、自分の興味のある分野や支援したい団体に寄付するのがいいでしょう。こちらのリンクから、ご自分の考え方に合ったInstitutions of a Public Character (IPCs)を探すことが出来ます。

例えば子供に興味があり、支援したいと考えている方だったら、「Children」で検索をすると51件もの団体が表示されます。環境系だったら「Environment」、教育系だったら「Education」で検索すると良いと思います。

団体のホームページに行くと、「Support Us」や「Donation」などの項目があります。必要事項を記入して、銀行口座やクレジットカードの番号を入れて、登録完了です。

寄附金控除のやり方

日本の寄付金控除制度のように、確定申告の際に税務署に行って、自分で計算して申告する必要はありません。寄付金を登録する際に、自分の国民登録番号(NRIC)を記入するので、寄付した団体が申請を行ってくれるので、自動的に寄付金控除されます

IRASの自分のページに行くと、どれくらい控除されたかが確認できます。

ボランティアに参加する

外国人として、安全で綺麗なシンガポールに住ませてもらっているので、少しでもいいから社会に役立てる事をしてみませんか?もちろん寄付をする事で、シンガポール社会に大きく貢献できると思います。

でも、時間がある方は是非、ボランティアにも参加してみて欲しいと思っています。実際にシンガポール人と顔を合わせて、感謝の言葉をもらう事で、この国に自分がいる存在意義が感じられるはずです。

私は一年前からNational Kidney Foundation(NKF)という人工透析患者を支援する団体ボランティアをしています。詳しい体験談は自分のブログに書いたので、よかったら読んでみてください。