日本でもお馴染みのタピオカミルクティー。台湾発祥ということもあり、かつてシンガポールでも台湾発の「Gong cha(貢茶)」が流行っていました。
しかしシンガポールでは、ここ数年急速に成長しているシンガポール発のオリジナルブランドがあります。
2017年に誕生した「LiHO Tea (里喝茶)」です。
”LiHo”は福建語で”How are you?”という意味。いかにもシンガポールらしいネーミングですよね。
LiHO Teaはタピオカミルクティーを始め、常時約50種類のドリンクを揃えたシンガポールで大人気のドリンクスタンドです。
今回はそのLiHO Teaについて、オススメの商品なども含めてご紹介します。
LiHO Teaが生まれた経緯

シンガポール国内で70店舗以上(※2019年8月現在)のドリンクスタンドを展開するLiHO Teaは、実は2009年にフランチャイズで展開した台湾のGong chaが前身となっています。
Gong chaのビジネスは年間売上3000万シンガポールドル(約24億円)に上るほど大成功を収め、当初はそのままシンガポールでのフランチャイズ契約を維持する予定でした。
ところが更新期限が迫る2016年、シンガポールのフランチャイズオーナーに知らされることなく、台湾のGong chaが韓国企業に買収され、さらに日本の投資ファンドが最終的に買収するという出来事が起こります。
その影響で、シンガポールのフランチャイズオーナーにとっては想定外の厳しい契約交渉となり、結局、自分自身でオリジナルブランドを確立することを決意したそうです。
こうしてGong chaの看板を下ろすことになり、たった数ヶ月の間に原材料の調達先を一から開拓し、新しいデザインやオペレーション変更に合計1000万シンガポールドル(約8000万円)かけ、当時80店舗あったお店は2017年に全てLiHOという新しいブランドに生まれ変わったのです。

オリジナルキャラクターのライオンが目印
LiHO Teaのドリンクの種類

LiHO Teaにはミルクティーのほか、フルーツティーやコーヒーなど、約50種類のメニューを取り揃えており、砂糖や氷の量、トッピングなど好みに合わせて調整することができます。
トッピングはタピオカ以外に、ココナッツゼリーやアロエなど10種類の中から選べます。
筆者のオススメは「大红袍奶茶+黒糖珍珠(Da Hong Pao Milk Tea+Brown Sugar Pearl)」ミディアムサイズ、3.9シンガポールドル(約312円)です。

大紅袍というのは中国福建省で取れる高級烏龍茶のことだそう。
烏龍茶のミルクティーに黒糖味のタピオカがマッチして味わい深い一品となっています。
タピオカティーといえば定番はミルクティーですが、その組み合わせに飽きてしまった人には、コーヒーと合わせた「ブラウンシュガー・パール・ミルクコーヒー」もオススメです。
ミディアムサイズで4.1シンガポールドル(約328円)。黒糖味のタピオカとコーヒーがうまく混ざり合い、コーヒーゼリーのような風味です。
昨年、東京原宿にも専門店ができたと話題のチーズティーですが、LiHO Teaにも「チーズ・コールドフォーム・グリーンティー」という商品があります。
見た目は日本のチーズティーに似ていますが、思ったほどチーズの味はせず、グリーンティーに少しクリーミィさを足したような(?)不思議な味です。
一杯2シンガポールドル(約160円)と日本より安いので、興味ある方は、シンガポールで是非試してみてはいかがでしょうか。
LiHO Tea まとめ

LiHO Teaはまだシンガポール国内にしかありません。
しかしLiHOブランドを立ち上げた代表者は今後、香港、韓国、中国、北米に進出することに意欲を見せています。
競争激しいドリンクスタンド業界ですが、シンガポール発の安くて美味しいLiHOが世界進出する日もそう遠くないかもしれません。
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